今頃iOS7.1.2+JB


iPhone 6/6 Plusも発表され、iOS8の提供ももうすぐ、というタイミングなので今更なのですが、iPhone 4SiOS 7.1.2にアップデートし、Jailbreak(JB)しました。


しかしなぜこのタイミングでOSアップデート/JBしたのかというと…
iOS8はiPhone 4が対応端末から脱落することで、対応端末の最低ラインがiPhone 4Sとなります。
そして最低ラインの端末を最新のiOSにアップデートするとOSが要求するパフォーマンスに対して端末の性能が不足し、動作が重くなる、といった症状が出るようになる、といったことがこれまでもありました。
それを防ぐには最終バージョンを避けた上でなるべく新しいバージョン、つまりiPhone 4Sに対してはiOS7がベスト、ということになります。
そして新バージョンのiOSが公開されると、たとえ旧バージョンとなるiOSファームウェアファイル(*.ipsw)を持っていたとしてもそれをインストールすることができなくなります(各種条件が揃えばその限りではありませんが)。
そのためiOS7にアップデートするにはiOS8が提供開始される前に行なわなければならない、というわけです。
私のiPhone 4Sは既にメイン運用端末から外れていて、各種検証用の端末、という立場に成り下がっているので、そんなに使うこともないため別にアップデートする必要はなかったのですが、アプリが非対応、といったケースも出ているので、やっぱりアップデートしておこうかなぁ、ということでまずJBできるかどうかを確認。
するとPanguというJBツールでJB可能(もちろんUntethered)、とのこと。
それならとiPhone 6/6 Plusの発表前に慌てて作業しました。
ところがiOS8の提供開始はiPhone 6/6 Plusの発表と同時ではなかったので、慌てる必要はなかったのですが…


しかしいつものようにiOSのアップデート時にトラブル発生。
「不明なエラー」が発生し、要復元状態でしか起動しなくなってしまいましたが、iTunesを最新版にしてやり直すと無事アップデートできました。
そう言えばiPhone 4SはトラブルなくiOSのアップデートができたためしがない…
この時のようにJailed状態でもうまくいかない、といったことがありましたし。
その後Panguを使いJBしましたが、なぜかゴニョゴニョ作業用のThinkpad T60ではうまくいかず(iTunesを最新版にしてもiPhoneを認識しない)、結局あまりやりたくなかったもののメインPCでやるとうまくいきました。
PanguはWinXP非対応ではないのになぜ、と思ってしまいましたが…

これでiOS 7.1.2+JBという環境になりました。
SIMロック解除下駄も問題なく動作。

アップデート前に「もしかするとできなくなるかも」と心配だったテザリングWiFi/Bluetoothいずれも動作し一安心。
しかしBluetoothテザリングは一部のAndroid端末(はっきり言うとXperia acro HD)とつながらないのが不満。
ついでに言うとAndroid端末のBluetoothテザリングにつながらない、というのも…

FOMAプラス対応も当然維持されているのですが、実は問題が…


既に分かっていたことではありますが、それにしてもiOS7のUIデザインはいただけない。
フラットデザインとなったアイコンはいい意味ではポップ、悪い意味では安っぽい、という感じがしますし、フラットデザイン非対応のアプリアイコンとの調和が取れていないのがイマイチ。
とは言えこれに関してはいろんなところでさんざん見ていますからもう慣れたので許しますけどね。
しかしこれはダサ過ぎて許せない、と思ったのが非透明のDock背景と、ロック画面の上下に表示される通知センター/コントロールセンターを引き出すつまみらしき白い横棒。

JBしていれば当然これらを解決する方法があるはず、と探してみると、すぐに見つかりました。
それだけ不満を持つ人が多い、ということでしょうね。

問題解決後。
(某リフォーム番組風に)何と言うことでしょう、ジャマなロック画面の白い棒が消え(ついでにロック解除のテキストも消した)、ホーム画面のDock背景が透明になったではありませんか。
Cydiaから前者はLock Screen Tool、後者はTransparentDockというJBアプリをインストールして設定すればOK。
もちろん私にとっては必須のFive-Column SpringBoard(SpringBoardのアイコンを5列配置にする)、Five Icon Dock(Dock内のアイコンを5列配置にする)もインストールして使い慣れたアイコン5列配置に。
そしてステータスバーに表示される各種アイコンの表示/非表示を切り替えられるようにするJBアプリStatusBarSuiteをインストールして右上のバッテリー残量マークも消しました(%表示があれば不要だから)。
このようにJBアプリを使いカスタマイズすると意外にもiOS7のUIがよく見えてくるから不思議です(特にロック画面はiOS6までよりもカッコイイ)。
あとは通知センターとコントロールセンターを半透明にできれば言うことないのですが(Cydiaで"transparent control center"を検索しても何も出てこない)…
っていうかなぜAppleは最初からそうしなかったんだ、と思わずにはいられません。
特にDockの背景はダサ過ぎの極みで、デザインに力を入れているはずのAppleとは思えず、もしスティーブ・ジョブスが生きていれば絶対にOKを出さなかったのでは、と言いたくなる程です。
しかもIT系情報サイトで見る限りiOS8でも改善されておらずそのままで、何だかデザインが優れたApple製品、というのは過去のものになってしまったのか、という気さえします。


iOS7.1.2+JBにしたことによる不具合はいくつか出ているものの、そのほとんどは大したものではないのですが、上にも少し書いたFOMAプラス対応に関する不具合は非常に困る。
なかなか800MHzにハンドオーバーしないし(電子レンジに入れ2GHz帯の電波を減衰させてもハンドオーバーしない)、圏外→800MHzへのハンドオーバーがうまくいかないようで他の端末だと800MHzをギリギリ掴んでいる状態であっても圏外、といったことが発生するし、ひどい時は一旦圏外になると圏内に戻ってもネットワーク検索状態のまま一切電波を掴まなくなる(当然その間バッテリーをどんどん消費)、といったことまで発生。

ネットワーク検索状態のまま電波を掴めなくなる症状が出てしまったところ。
左のドコモ3G音声SIMを挿したXperia acro HDはちゃんとドコモの電波を掴んでいるのに、右のIIJmio SIMを挿したiPhone 4Sはネットワーク検索状態になっています。
その後フライトモードをON/OFFしてみたり、SIMを抜き挿ししてみたりしても直らず、結局一旦電源をOFFにし、再度ON(つまり再起動)するとようやくドコモの電波を掴みました。
iOSのバージョンアップによりベースバンドバージョンが上がったせいなのか、それともSIMロック解除下駄のせいなのかよく分かりませんが、これでは「電話」としての信頼性に欠け使い物にならない、と言わざるを得ません。

以前SIMロック解除下駄を購入した際にも書きましたが、iPhone 4Sはドコモ端末以上にドコモ回線との相性がよく、このようにDC-HSDPAが効き非常に高速な通信が可能なのに、iOS7にアップデートしたことでFOMAプラス周りに不具合が出てしまうようになったのは本当残念です。
それにしてもHSUPA対応エリアで上り3Mbpsオーバー、というのは見たことがない。
iPhone 4S以外の端末では2Mbps程で足踏み状態になるため、ドコモのHSUPAネットワークは最大5.76Mbps(HSUPAカテゴリー6)を謳っておきながら実は2Mbps(同カテゴリー5) までしか対応していないのでは、という疑いを持っていましたが、そうではなかったようです。
とは言えドコモのHSUPAネットワークは非常にカバレッジが狭いですし、LTEならそれよりも高速な上り通信が可能ですから、今更な話ですが…


というわけで今回iOS7へアップデートしてよかったのか、それとも失敗だったのかがイマイチピンと来ないのですが、上にも書いた通りiPhone 4Sはメイン運用端末から外れていて、ほとんど使うこともないですからもうどうでもいい、と投げやり状態。
そもそもiOS6に戻したくても戻せませんが…
一応iOS 6.1.3のSHSHは確保してありますが、以前保存していたSHSHを使ってiPhone 3GSiOS 5.1.1にアップデートした際にトラブル多発だったので、iOSバージョンダウン/旧バージョンiOSへのアップデートはやりたくないですし。
それにしてもiOS7のSHSHが手に入らないのが気になります。

CydiaでTSS Centerを開いてもこのようにiOS 5.1.1/6.1.3のSHSHしか保存されていない、と出ますし…
iPhone 4S以降の端末ではたとえSHSHがあってもiOSバージョンダウン/旧バージョンiOSへのアップデートはできない、という話もあるので、これが正常なのかも知れませんし。
まぁ「絶対にiOS8にアップデートしない」ことを心がければいいだけの話ですが…


まだiOS7に慣れていないし、他にも試してみたいこともあるので、もうしばらくはSIMカッターでmicroSIMサイズにカットしたSoftBankプリペイドSIM(Twitterでつぶやきましたが、その際SIMをダメにしそうになった)を挿して使ってみることにします。