ジャンクUSB WiFiドングル

先日新宮町にある(いつもの)ハードオフのジャンクコーナーで802.11a/b/g/n対応(300Mbps)のUSB WiFiドングルが216円で売られていたのを見つけ、5GHz/2.4GHzバンド両対応のUSB WiFiドングルはあまり見かけないし、割高でもあるのでジャンクではあるものの216円で見つかったのはラッキー、ということで購入。

今回購入したのはロジテックのLAN-W300AN/U2です。


LAN-W300AN/U2 - ロジテック株式会社


帰宅後本体をクリーニングし、その後Windows 8.1をインストールしているThinkpad T60にいきなり挿してみました。
するとWiFiドングル自体はWindows標準ドライバで認識されるものの、自宅の5GHzバンド(802.11ac/a/n)WiFiアクセスポイントを認識できず、以前買ったジャンクWiFi PCカードと同じ状態に。
それにしてもこの「Windows標準ドライバでは5GHzバンドが利用できない」という症状が出る5GHz/2.4GHz両対応のWiFiアダプターが多いのはなぜなんだろうか…
そこで事前にロジテックのサイトからダウンロードしておいたドライバをインストールすると無事5GHzバンドのアクセスポイントを認識するようになり、自宅のWiFiに接続することができました。
216円で買ったジャンクでしたが、問題なく動作することが確認できて何より。
しかしこのロジテック純正ドライバ、余計なクライアントユーティリティーまでインストールする仕様なのが気に入らない。
WiFi関連のOSの仕様が貧弱なWindows 2000/XPならいざ知らず、現在サポートが継続しているWindows(7/8.x/10)であればOS側で問題なくWiFi関連の設定ができるのでこんなの要らないのですが…
ということでクライアントユーティリティーをアンインストールするとドライバもアンインストールされてしまい、再び5GHzバンドが利用できなくなってしまいました。
そこでこのWiFiドングルが利用しているWiFi I/Fチップの型番を調べるとRalink(現MediaTek)の 「RT3572」であることが分かり、チップメーカーが提供するドライバをMediaTekのサイトからダウンロード。
そしてそれをインストールしようとすると「既に最新のドライバがインストールされている」と言われインストールできず、当然5GHzバンドは利用できないまま。
どうやらこのドライバ、Windows 8.1標準ドライバと同じもののようです。
つまり5GHzバンドを利用するにはロジテック純正ドライバを使わないといけない、ということになるのですが、クライアントユーティリティー要らないのになぁ、と思って何か方法はないかと思ってあれこれやってみました。
結局ドライバのインストーラを起動し、事前にエクスプローラで開いておいたテンポラリフォルダ(%USERPROFILE%\AppData\Local\Temp)を監視してそこにドライバが展開された時点で素早くそれを別の場所にコピーした後インストーラをキャンセル。
そしてそのコピーした単体のドライバファイルをデバイスマネージャで指定してドライバをインストール、という方法で無事ロジテック純正ドライバをクライアントユーティリティをインストールすることなくインストールすることができ、当然5GHzバンドも使えるようになってこれで問題解決。
ドライバのインストーラがInstallShield形式で簡単に中身を取り出せない仕様になっているため、ドライバだけをインストールするためにはこんな面倒なことをしないといけないのはいただけませんし、そもそもクライアントユーティリティーは要らない。
さすがはクソエレコム傘下のロジテック、と言わざるを得ません。
それに引き換え上記の過去エントリにあるアイオーデータWiFi PCカードのドライバは自己解凍形式ファイルを解凍するとOS別のドライバファイルが出てくるのでこういう面倒なことをする必要はなく、本来こうあるべきなのになぁ、と思わずにはいられません。


しかしこのWiFiドングルを買ったのはWindowsで使いたいからではなく、Raspberry Piで使えれば、と思ってのこと。
そこで調べてみましたが、有用な情報は見つかりませんでした。
それなら試してみるだけのこと、ということでRaspberry Pi 2のUSBポートに挿し、Raspbianを起動してみます。

すると何もすることなく標準状態でWiFiドングルが認識され、5GHzバンドのアクセスポイントも認識し接続することが可能でした。

OS標準ドライバでは5GHzバンドが利用できないWindowsより優秀じゃんRaspbian…
現行バージョンのRaspbianであるStretchだけでなく旧バージョンのJessieやWheezyでも試しましたが(OSインストール済のmicroSDカードがあったので)これまた標準状態で認識され利用できました。
つまりネットで調べても特に情報が見つからなかったのは標準状態で問題なく使えるので特筆することはないから、ということのようです。
以前Twitterでつぶやいたのですが、ブックオフのジャンクコーナーで見つけたMicrosoft Surface純正USB3.0接続GbE対応イーサネットアダプター(何と108円だった)もRaspbianで認識され使えたので(USB2.0接続になるので当然GbEの速度は出ない)、Raspbianのドライバ周りの充実度には驚かされます。
とは言えWindows(8.x/10)でもドライバをインストールすればSurface以外でも利用可能ですが。
しかし手持ちの802.11ac/a/n対応(=5GHzバンドオンリー)USB WiFiドングルはRaspbian Stretchでも認識されないんだよな…


というわけでRaspberry Piで使える5GHz/2.4GHz両対応のUSB WiFiドングルが216円で手に入った、ということで満足。
これでRaspberry Piを自宅でWiFi接続して使う用途に使いやすくなったわけですが、今のところその用途がないのが…