ブラウザ環境をあれこれ見直し


先日PC/スマホのブラウザ環境の見直しを行いました(って言うかまだ終わってない…)。
その発端はFirefoxの旧式(レガシー)アドオンをサポートする最終バージョンであるFirefox ESR 52.xのセキュリティーアップデートが先月上旬で終了したこと。
以前エントリした通り私にとってはレガシーアドオン環境が必須なので今後もレガシーアドオンをサポートすることを謳っているFirefox互換ブラウザへ乗り換える必要が出てきました。


そのようなFirefox互換ブラウザとしてはWaterfoxPale Moonがありますが、あれこれ検討した結果前者にすることに。
乗り換え先が決まったタイミングで必要なファイルをダウンロードしたりといった準備はすぐに始めたものの、実際の移行作業を面倒臭がってなかなかできずにいたのですが、Firefox ESRの動作が怪しくなってきたこともあり先日ようやく移行作業に着手しました。


Waterfoxのインストール、初期設定といったことについてはネット上にいくつも情報があるので割愛。
最初の起動時の初期設定ウィザードで既存のFirefoxからのデータインポートを選択して進めると、アドオンを含めたほとんどの設定がWaterfoxに移行され、移行されなかった設定をやり直したり、Waterfox独自の設定(ロケール設定など)をするだけで即使い始めることができる環境が整ったことには驚き。
これならさっさとやっておくべきだったと後悔したのは言うまでもありません。
その初期設定ウィザードで移行されなかった設定の一つだったFirefoxで開いていたタブの情報ですが、WaterfoxはFirefox Syncに対応するのでそれを使って開いているタブを端末間で同期する設定にして解決。
今回ようやくFirefox Syncを導入したのですが、これでスマホFirefoxで開いたサイトをPCのFirefox/Waterfoxで開くといったことが可能になりこれまた呆れる程便利。
同じことはGoogleアカウントを介することでChromeでも可能であり、私もそれを利用しているのでその便利さは十分理解していましたが、メインブラウザで使えるようになったことにより便利さは何倍にもなり非常に満足。
これまたなぜAndroid版Firefoxをインストールしたタイミングで導入しなかったんだろうと後悔したのは言うまでもありません。
しかし上記エントリに書いた通り当時はFirefox互換ブラウザでFirefox Syncが利用できるかが気になって導入に二の足を踏んでたんだよな…


そのWaterfox、既にデフォルトブラウザに設定してメイン利用していますが、外観はほとんどFirefoxと変わらず、使い勝手もほぼそのまま。
これは嬉しいですね。
そして驚くのがその動作の速さ。
起動は高速だし、Twitterでツイート、RTといった操作を行うとこれまでのFirefox ESRでは少し待たされ感があったのですが、Waterfoxではボタンをクリックして一瞬で完了するなどとにかくサクサク動きます。
夜になるとクソ遅くなるmioひかり回線が高速化したのでは、と勘違いしてしまう程。
レガシーアドオンをサポートすることからベースはFirefox Quantumではなく56.xなのですが、それなのにこの速さ。

これはWaterfoxがマルチプロセス動作対応であることが大きいと思いますが(このタスクマネージャの画像では4つのプロセスが立ち上がっている:各CPUコア毎にプロセスが立ち上がる仕様?)旧バージョンの56.xベースのWaterfoxでこれならFirefox Quantumだともっと速いんだろうな、と思わずにはいられません。
そういったこともあり満足度は非常に高く、もっと早く移行すればよかった、とこれまた後悔しています。
とは言え当然いいところばかりでなく問題もいくつかあり、その中でも戻る/進むボタンの動作がおかしいといった致命的とも思えるものは何とか解決したので(これはアドオン(IE Tab)のせいだった…)、残る問題はタブに表示されるFaviconが左寄せになっていて違和感があるなどUI周りの利用する上では些細なことなのでとりあえず解決法についての情報待ち、ということでそのままにしています。
そしてFirefox Syncを導入したことでAndroid端末のメインブラウザもようやくFirefoxへ完全移行。
スマホとPCとの間でブックマーク、閲覧履歴といった情報を同期できるためシームレスな利用が可能になり、スマホでのブラウジングが更に便利になりました。


今回のブラウザ環境の見直しのメインはWaterfoxへの移行なのですが、もう一つ「ChromeGoogleサービス利用のための専用ブラウザとする」というのもありました。
ChromeGoogleアカウントにログインしっぱなしの状態で利用しているのですが、これだとサブブラウザとしての閲覧履歴をGoogleアカウントと紐付いた状態でGoogleに召し上げられてしまうため個人的にあまり望ましい状態ではないと感じているので、別のブラウザを導入してGoogleサービスの利用とサブブラウザとしての利用を分けよう、と思ったのです。
そこでそのためのブラウザとしてVivaldiを導入。
Vivaldiは元々Operaから派生したブラウザですが、レンダリングエンジンはChromeのそれ(Blink)を使用しており、アドオンもChromeのものを利用可能。
ブラウザそのものの機能はOperaがベースということでChromeよりもはるかに充実しており(って言うかChromeが貧弱すぎ)、Chromeのアドオンを利用できることによりカスタマイズ性もそこそこ高い。
つまり「元々貧弱なChromeの機能を強化したブラウザ」的に使うことができる、というのがVivaldiを選んだ理由です。
とは言えWaterfoxへの移行だけで手一杯だったのでインストール後ブックマークをFirefoxからインポートし、最低限のアドオンを導入して簡単なセットアップを済ませただけなのですが、今後あれこれ調べて情報を集め、サブブラウザとして活用できるような状態にしていく予定です。


それと今回Waterfoxへの移行で用無しになったFirefox ESRですが、これはWaterfoxの問題潰しが落ち着いた段階で通常版のFirefox Quantumにアップデートし、レガシーアドオンなしでの利用の可能性を探る用途で使うつもりです。
Waterfoxに限らずFirefox互換ブラウザはセキュリティーアップデートの提供が遅れがちになりますし、いつまで開発が続くのかという心配もありますから、いざとなったら本家に戻れる可能性を探っておいた方がいいですからね。
あとWaterfoxとFirefox Quantumの動作速度の違いも気になりますし。
まぁその際はVivaldiに移る、という手もありますが…
そして今回のブラウザ環境のあれこれはPCのそれがメインだったのですが、スマホにもサブブラウザを導入したいところ。
一部の端末にはDolphin Browserを導入していますが、最近更新が滞っていることもありこれまた乗り換え対象かな、と思っているところです。


そう言えばTV録画PCのFirefox ESRをまだWaterfoxに移行していないので、それもやらないと…