先日JRでいつものところにお出かけ(=新宮町に行く)してハードオフに行き、ジャンク品をゴソゴソしていると(なぜか)固定回線ルーターの箱の中からSIMフリーモデルらしきモバイルルーターを発見。
値段は何と550円。
なのに程度は非常によく、ディスプレイに擦り傷があるぐらいとなぜこれが550円なのか理解できない程。
そこで型番で検索してみるとやはりキャリア向けではないSIMフリーモデルで、それならと電源が入り、PINロックがかかっていないことを確認した上で購入することに。
基本的に中古/ジャンクのモバイルルーターはもう買わないことにしているのですが、SIMフリーで550円なら買わなきゃ損ですからね。
そういう経緯でうちにやって来たのはHuaweiのSIMフリーモバイルルーター、E5577s-324です。
この通り税別500円(=550円)。
型番的に以前中古で購入したHuawei E5377s-327の後継モデルっぽいですね。
そのE5377s-327はバッテリーサイズが小さく、実際持ちもあまり良くなかったのですが、今回入手したE5577s-324はこのように本体からはみ出るサイズのバッテリー(3000mAh)を採用しているのでバッテリーの持ちは問題なさそうです(劣化していなければ:スペック上の連続通信時間は12時間)。
バッテリーが本体からはみ出してても問題ないの? と思ってしまいそうですが、ちゃんとバックカバーがそれを見越した形になっています。
本体をいつも以上に細かくアルコール拭きしてクリーニングし、充電してファクトリーリセットした後動作確認。
上に「ディスプレイに擦り傷がある」と書きましたが、クリーニングしていると工場出荷時に貼られた保護シートが貼られたままになっていることに気づきました。
つまりそれを剥がせばディスプレイは無傷、というわけでますますこれが550円だった理由が分からなくなってきます。
IIJmioのSIMは挿すだけで自動的にAPN設定がなされ使えるようになりました。
主要なキャリア/MVNOのAPN設定はプリセットされているようですが、Web設定画面を見ると自動でAPN設定を行なう「Auto」という項目はあるものの、プリセットの中身を見ることはできないためどのキャリア/MVNOのAPN設定がプリセットされているかは確認できず。
次に楽天モバイルのSIMを挿してみます。
(MNOの)楽天モバイルは今年正式サービスを開始したので当然APN設定はプリセットされていませんが、手動でAPNを設定すると電波を掴みました。
ディスプレイのキャリア名表示は以前試したモバイルルーター/CPEとは異なりキャリアコードではなくちゃんと「Rakuten」と表示されます。
しかし対応LTEバンドはBand 1/3/5/7/8/19/20となり、Band 18/26には非対応のため利用できるのは自社回線(Band 3)のみです。
そして最後にUQ MobileのSIM(VoLTE非対応端末向け)を挿してみます。
上記の対応LTEバンドを見ると分かるように(日本国内では)ドコモ/SoftBank系回線向けの端末なので当然APN設定がプリセットされているはずはないですから、これまた手動でAPNを設定。
すると…
何とこれまた電波を掴みました。
とは言え上記の通りBand 18/26非対応なので利用できるのはBand 1のみとなります(それでも楽天モバイル自社回線よりも圧倒的にカバレッジは広いだろうなぁ)。
au系のSIMは(Band 18/26非対応の)SIMフリーモバイルルーターだと使えなかったりするのでこれは意外でした。
ファームウェアアップデートがあったので楽天モバイルのSIMを挿して更新。
こういう時通信量無制限のSIMは便利だ…
というわけで今回購入したジャンクSIMフリーモバイルルーター、動作も外装の状態も問題ない(バッテリーの状態については不明ですが)品物だったということで550円でいい買い物をしました。
とは言えモバイルルーターを使う機会がほとんどないのですが…
それにしてもなぜSIMフリーのモバイルルーターがこれ程安い値段で売られていたのかが謎。
モバイルルーターがなくても多くの場合スマホのテザリングで賄えるようになったことでモバイルルーターの需要が減少傾向とは言えSIMフリーならもっと高いはずですし、最近何かとお騒がせのHuawei製だから、というのもこれより程度が悪いボロボロのHuawei製キャリア向けモバイルルーター(もちろんSIMロックあり)のジャンクが同じような値段で売られているのでこれもなさそうですから、ますます謎が深まってきます。
とは言え550円で買えた、ということは事実ですから、これ以上詮索するのは止めておきましょう。