povo 2.0が気になる…

先日auが(政治的圧力に屈して作らされた)オンライン専用料金プランpovoを刷新し、povo 2.0という名前で再スタートする事を発表しました。

 

「povo」新プランは0円~、通話もデータもトッピングで選ぶ - ケータイ Watch

 

このpovo 2.0、基本料金はゼロで、データ通信や音声通話のオプション(トッピング)を必要に応じて追加し利用するというまるで海外のプリペイドSIMのようなサービスとなり(ポストペイドですが…)これまでのpovo(povo 1.0)とは全く別物となりました。

そして当初「従量データ20GBでより安い料金プランを」という政府の恫喝に従う形で生まれた3大キャリアのオンライン専用プランが「頑なに従量データ20GBという基本原則を崩さないドコモ(ahamo)」「それに加え従量データ3GBの割安なプランを新設したSoftBank(LINEMO)」「これまでとは完全に異なる新コンセプトの料金プランに変貌したau(povo 2.0)」と3社3様、完全に異なるものとなった事になります。

 

そのpovo 2.0、最大の特徴は何と言っても基本料金ゼロというところ。

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同じように基本料金ゼロの楽天モバイルとは異なり一定期間内に課金がなければ自動解約になりますが、それでも格安で回線を維持できます。

ですから個人的にはメインで使うというよりも予備回線として持っておくのに向いているサービスかな、という印象を持ちました。

メイン回線として日常的に使うにはデータ通信のトッピングを追加する必要がある上その有効期限を常に気にしていないといけませんし、有効期限/従量データが切れたら再度トッピングを追加する必要がある(データ通信のトッピングは自動更新なしのため)と運用に手間がかかり面倒ですが、予備回線として保有しておいて必要な時だけ必要なトッピングを追加して利用する、という使い方であれば上記のような面倒さをそれ程気にする必要がないですからね。

個人的にはデータ専用回線としてモバイルルーターCPE(モバイル回線利用据え置きルーター)にSIMを挿し、データ1日定額トッピング(もしくは利用データ量、期間に合った従量データトッピング)を契約して旅行、帰省時に使ったり災害、工事などで固定回線が利用できない際の代替回線として使うといった利用法が良さそう、と思っていますが、音声通話定額トッピングだけを追加し格安なかけ放題回線を作るなどアイディア次第で多様な使い方ができるのがメリットだと感じます。

とは言え利用スタイルに合わせてトッピングを組み合わせ、自分だけの料金プランを作れるという自由度が非常に高いサービス仕様はパワーユーザー受けはしそうですが、一般のユーザーにとっては難解と思われるのでは、という懸念もありますが…

日本人は何事も受け身の姿勢で、あれこれカスタマイズして自分に合わせるよりも与えられたものをそのまま使う、という傾向の強い人種で、それ故携帯については未だに大手キャリア志向が強いですからね。

 

今回のpovo 2.0登場で思ったのが「090番号を確保するためだけに維持し続けているSoftBank3Gプリペイド(シンプルスタイル)回線をこれにMNPすればより安価に回線を維持できるようになるな」ということ。

何と言っても基本料金がかからない、というのは大きいですからね。

この回線、上記の通り3G契約なので(4Gに移行しない限り)いずれ利用できなくなりますし、有効期限を延長するためのリチャージバウチャーの入手が困難になってきたり(オンラインリチャージ、という方法もありますが、禿にカード情報を渡したくない…)と維持が難しくなってきているというのもあり、何らかの策を講じないといけないかな、と思っていたところなのでナイスタイミング。

とは言え今後改悪されて低コストで回線を維持する手段として使えなくなる懸念も。

このpovo 2.0、ある意味「第三の0SIM」とも言えるサービスなので、低コストで回線を維持するためだけに契約するユーザー(つまり私と同じクチ)が多いと思われ、そのようなユーザーが増えARPUを引き下げる要因と見なされると改悪、つまりpovo 3.0の登場、という事になりかねません。

そうでなくとも基本料金ゼロ+必要に応じてオプションを追加という自由度の高さがウリのpovo 2.0のコンセプトが一般ユーザーからは「難解すぎる」と受け入れられず、そのテコ入れのために再度サービスを一新する可能性もありますし。

今のところは180日の内に音声通話/SMS利用で660円以上課金する、もしくは何らかのトッピングを追加する事で回線有効期限を延長できるとのこと。

つまり180日毎に1日データ定額(330円)を契約すれば660円/ほぼ一年(360日)で回線を維持可能、という事になり、現状(SoftBankプリペイド)では回線維持に3000円/約420日(1年+60日)かかっていますから、povo 2.0への切り替えで回線維持コストが1/4以下になる事になります。

しかもSoftBank3Gプリペイドはチャージの有効期限が切れたら音声通話着信しかできませんし、そもそもデータ通信/SMS非対応(キャリアメールは有料オプション追加で利用可)とサービス的にも劣るので、それだけでもpovo 2.0へMNPする十分な動機となります。

 

上にあれこれ将来の改悪の心配をするような事を書きましたが、それは気が早すぎますし、そんな事をいちいち気にしていたら何も変えられない、というわけでSoftBank3Gプリペイド回線をpovo 2.0にMNPするのはほぼ決定。

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しかし今月末でそのSoftBank3Gプリペイド回線の有効期限が切れるので、先日金券ショップで3000円のリチャージバウチャーを購入。

上記画像の通り有効期限が来年9/30までなのですが、去年同じ金券ショップで購入したものも有効期限が2022年までのものだったので、流通量が非常に少なくなっているようです。

事実扱いのある金券ショップが減ってしまい、福岡市内では1ヶ所しか知らないですし、それ故か値段も2985円とほぼ定価。

近日中にMNPするつもりの回線のために3000円近い金を使うのはもったいないのですが、こればかりはタイミングの問題でしかなくどうしようもないですし、逆にMNPするまで1年の猶予期間があるとも言え、その間にpovo 2.0を評価した上で決める事ができますから、逆にそれを活かすのもいいかな、とも思っています。

競合他社が対抗となるサービス/料金プランを出してくる可能性がありますし、現状ではpovoのシステムそのものが(未だに)荒削りで(特に契約関係で)トラブルが多いと聞きますから、MNPするにしても少し待った方が良さそうですし。

 

最後に余談ですが契約手続きに必要な本人確認(KYC)を簡略化するためにpovo 2.0契約前に手持ちのUQ mobile回線と紐付いたau IDを作成しておいた方がいいのかな、と思っているのですが、どうなんでしょうかね。

個人的には過去にこんな事こんな事があったのでau ID自体を作りたくないのですが…

それ故UQ mobileのオンライン契約時にau IDの作成を勧められたもののスキップしましたし。

って言うか後からUQ mobile回線と紐付いたau IDって作れるんですかね。

この辺りも既に契約した人からの情報を集めた上で決めた方が良さそうですから、そういう意味でも猶予期間があって良かったと言えそうです。