ドコモ定額データ回線をSoftBankプリペイド回線へMNP

以前エントリした通り、今月で2年縛りが終了するドコモ定額データ回線(SH-10B購入時に契約したもの)をSoftBankプリペイド回線にMNPしてきました。

そのSIMを705SH(契約時に持ち込んだ端末)に挿したところ。


手始めにMNP予約番号を取得しないといけないので、まずはドコモショップへ。
以前エントリした通りドコモ定額データ回線はそのままではMNPポートアウトできないので、事前に従量データプランまたは音声契約に契約内容を変更する必要があります。
そのため従量データプラン(データプランSSバリュー:1,155円/月、2年縛りなし)に変更し、その上でMNP予約番号を取得。
そしてSoftBankショップへ足を運びます。


SoftBankショップで「端末持ち込みでプリペイド回線へMNPしたい」とスタッフに告げると、最初「それはできない」と言われてしまいました。
そこで私が「通常の新規契約はOKなのにMNPはNG、というのはおかしいのでは」と言うと、「調べてみます」と言われてしばらく待たされた後結局「OK」ということでMNP手続きをすることに。
SoftBankのウソつき体質は相変わらずです。
しかし期待?していた「ポストペイド契約にしろ」という勧誘はありませんでした。


そしてもう一つ気になっていた「今でも契約に固定電話番号が必要なのか」についてですが、これに関するショップの対応はあまりにもひどいものでした。
最初はやはり「固定電話番号が必要」ということだったのですが、私としては「他キャリア(ドコモ、auイーモバイル)では携帯番号でOKなのに、SoftBankだけNGなのはおかしい」と思っていることもあり当然詳しい説明を求め、その結果最終的には携帯番号でもOKになりました。

このように契約者連絡電話番号が「080」で始まる番号、つまり携帯番号になっています。
しかしそれに至った経緯があまりにもひどすぎる。


その時の私とSoftBankショップスタッフとのやりとりを要約してみると…
(ソ=SoftBankショップスタッフ)
私:「携帯番号ではなく、固定電話番号でなければならない理由は何か?」
ソ:「何らかの理由で緊急の連絡が必要な場合に固定電話番号でなければ都合が悪いから」
私:「その目的であれば実家などの通常本人がいない場所の固定電話番号よりも、本人の携帯番号の方が都合がいいのでは?」
ソ:「携帯番号よりも固定電話番号の方が解約等で番号が変わることが少ないから」
私:「でも今は携帯契約は2年縛りが前提になっているし、MNPで番号を変更することなくキャリアを替えることができるため以前よりも番号が無効になるケースは少なくなっているのに対し固定回線は携帯があるためほとんど使わなくなったので基本料がもったいない、以前ADSLを使っていたがFTTHに切り替えたので電話線が不要になった、といった理由で固定電話を解約する、というケースが多いので、必ずしもそうとは言えないのでは?」


この私の質問に対しSoftBankショップスタッフは明確な回答をせず、次のようなことを言い出しました。
ソ:「本来は固定電話が必要、ということになっているのですが、固定電話番号がないためどうにもならない、という場合は携帯電話の番号での契約が可能になっています」
私:「ということは私のように声を挙げる客に対してだけ特別待遇とも言える対応をし、そうではない客には通常通りの対応をする、ということであり、これは『ゴネ得』ではないか?」
ソ:「そういった意図はなく、決して『ゴネ得』といったことではない」
私:「それならそういったやり方をせず、他キャリア同様最初から携帯番号でもOKにした方がいいのでは?」


この対応には本当唖然とさせられてしまいました。
これを聞いて「だからSoftBankは嫌なんだよ。こんな対応をするのであればSoftBankプリペイド回線へのMNPは止めにして、auLTEサービスが開始された時のMNP弾として取っておいた方がいいかな」と思ってしまいました。
今回MNPするために変更した従量データプランには2年縛りがなくいつでも解約/MNP可能な上、1,155円/月で寝かせておけますからね。
しかし携帯番号でもOKなら、ということで結局MNPすることに。
auLTEを導入するのであればスマホ(音声契約)ではなくモバイルルーター(データ契約)を導入するつもり、というのと、今回のMNPは090番号をキープするのが目的なので回線維持費の安さが重要、というのが理由です。
ちなみにこの固定電話番号の件ですが、IP電話番号(050)でもOKとのこと。
そうなるとますます携帯番号はNG、という理由が分からなくなってきます。
IP電話番号がOK、ということであれば050 Plusの番号を使う手もあったのですが、携帯番号でOKであればその必要はない、ということでそうはしませんでした。


今回のSoftBankとのやりとりで分かったのは、SoftBankは携帯電話にあまり詳しくなく、文句も言わない客にはウソをつき、客を騙して自分たちに都合がいいサービスを提供し、そうではない(つまり知識があり、口うるさい)客には真っ当な、客の要望通りのサービスを提供する」という二枚舌なサービス提供ポリシーであるということ。
つまり「事前に情報を収集して騙されないよう準備をしておき、スタッフが言うことがおかしい、と思ったらすぐに文句を言う」といったことをしないとSoftBankの思う壺で、彼らの好き勝手にやられる、というとんでもないキャリアであることを再認識しました。
以前にも何度か書いていますが、よほどの理由がない限りSoftBankと関わることは避けるのが無難です。
そもそもSoftBankを選ぶ理由自体がほとんどないですしね(敢えて言えばプリペイドぐらいですか)。
そして「携帯番号ではなく、固定電話番号でなければならない何らかの理由があるのはほぼ間違いない」ということも確信しました。
上に書いた通り、そうでなければこれ程までに固定電話番号にこだわる理由がないからです。
SoftBankのプライバシーポリシーから考えるとそうして手に入れた顧客の固定電話番号を使って何かよからぬことを企んでいるのではないか? と疑ってしまいます。
これについては別途まとめるつもりです。


話をMNP手続きに戻します。
手続きは意外にもスムーズに進み、他のキャリアのように契約手続き完了後回線の開通で待たされることなくすぐに開通済のSIMを受け取ることができました。
MNPによるプリペイド契約の場合はその場でリチャージをして回線を有効にする必要があり、後から金券ショップ等で安くリチャージバウチャーを入手してリチャージし回線を有効にする、という方法は使えません(持ち込み新規であれば可能ですが)。
これはMNPの場合はポートインが完了した段階で回線が有効になっていないといけないためと思われるので、納得がいくので不満はないですが。
事前にリチャージバウチャーを入手しておいてそれをMNP契約時に持ち込んで使う、という手を使えば初期リチャージを安上がりにすることが可能かも知れませんが、実際にできるかどうかは未確認です。
というわけで3,000円の初期リチャージをして回線を有効にしました。
プリペイド回線へのMNPポートイン時にかかる費用はこれだけで(もちろん前契約キャリア側でポートアウト手数料がかかりますが)、ポストペイド契約でかかる事務手数料は不要。
ポストペイド契約だとこれがけっこうバカにならないので、プリペイド契約のメリットと言えるでしょう(とは言え強制初期リチャージで相殺されるのですが)。


今回MNPして入手したSoftBankプリペイドSIMですが、上にも書いた通り単に090番号をキープするためにMNPしたので特にどの端末で運用する、といったことは決めていませんし、回線を実用するわけではありませんから、常にどれかの端末にSIMを挿しておく、ということもしない予定。
とりあえず今は「プラチナ電波対応端末」(W-CDMA900/2100MHzデュアルバンド対応)であるMilestoneに挿しています。

久々に登場Milestone。
私の手持ち端末の中では貴重なW-CDMA900MHz対応端末(他にはGalaxy S II GT-I9100しかない)ですから、使わない手はありません。
しかし私の手持ちAndroid端末の中では最古参で、その上カスタムROMでGingerbread化しているため動作が遅いこともあり、Galaxy S IIなどより高速な端末に慣らされている身にはやはり実用的ではないですね。