Band 26対応端末でドコモのBand 19 LTEを掴めるように?

先日Twitterで「Band 26対応端末(≒SIMロック解除au端末)でドコモのBand 19 LTEを掴んだ」という情報を見つけました。

気になったのでOnePlus 5Tを使い試してみることに。

Network Signal Guru(rootedアプリ、以下NSGと略)でLTE接続にBand 26のみを使う設定にし、TestModeで利用バンド設定を「LTE Only」にしてみると…

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ドコモのBand 19を掴めた!!

接続キャリア表示はドコモになっていながら接続周波数バンドはBand 26になっていますから、au系SIMを挿しているのではなくドコモのBand 19を掴んでいることが分かります。

これはドコモのBand 19基地局がMFBI(Multi Frequency Band Indicator)に対応し、Band 26対応端末からの接続を受け付けるようになったからとのこと。

MFBIって何? ということでそれについて調べてみましたが詳しい説明を見つけることができず、よって詳細は不明ですが基地局が本来利用しているものとは異なるものの、その周波数帯域を内包する上位バンドに対応している端末がその本来非対応の基地局からの電波を認識し、接続できるようにする仕組み、技術のよう。

俗に800/850MHzバンドと呼ばれる周波数バンドは5/6/18/19/20/26と6つもあり、それぞれの周波数域はというと…

                 (Uplink/Downlink)

Band 5  824~849/869~894(MHz)

Band 6  830~840/875~885(MHz)

Band 18 815~830/860~875(MHz)

Band 19 830~845/875~890(MHz)

Band 26 814~849/859~894(MHz)

 

Band 20 832~862/791~821(MHz)

Wikipedia"LTE frequency bands"より

これから分かることは…

Band 19はBand 6を内包

Band 5はBand 19を内包

Band 26はBand 5、18を内包

Band 18はBand 5、19と一部周波数がオーバーラップするが、それらとは別物

Band 20は上記バンドとは全く別物

ということになり、これを図で表すと

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この通りBand 19はBand 26の下位バンドとなり、利用する周波数的にはBand 26に対応する端末がBand 19の基地局に接続することが可能、ということになります。

ですからドコモのBand 19基地局がMFBIに対応していればBand 26対応の端末がそれを認識し、接続することが可能になる、というわけです。

って言うか最初からBand 6/19、18という日本でしか利用されていないガラパゴスバンドを利用せず、世界標準のグローバルバンドであるBand 5(ドコモ)、26(au)を利用していればこんな仕組みは不要だった(個人的には隠れFOMAプラス対応端末リストを作る必要もなかった)わけですが、それにも関わらずドコモ、auがこんなことをしたのは海外SIMフリー端末を排除したかったからじゃないのかな、と思っています。

キャリア端末よりも性能が高い上に安い海外のSIMフリー端末で自分たちが提供するプラチナバンド基地局を利用できてしまうと知識のあるパワーユーザーだけでなく一般のユーザーまでもが海外端末に流れてしまう、ということにもなりかねず、自分たちが販売する余計な機能、アプリが満載な上に値段も高い端末が売れなくなってしまうことをキャリアが危惧した、というわけです。

しかし国のインバウンド推進策により外国人観光客が多く訪れるようになり、キャリアの都合で国際非標準のガラパゴスバンドを利用している状況を見直さないと外国人観光客の「地方の観光地を訪れたら周りの日本人は普通にスマホを使っているのに、自分のそれは圏外」といった不満に繋がりかねないのでMFBIを利用して自社のガラパゴスバンド基地局にグローバルバンド対応の海外端末から接続できるようにした、といったことが事の真相なのでは、という気がします(あくまで私がそう思っているだけですが)。

 

Band 19に対応しないがBand 26には対応する端末でドコモのBand 19 LTEを利用できるようになったことでドコモ回線を利用するための端末選びにSIMロック解除au端末、という新たな選択肢が出てきた、ということになりそうです。

これだとドコモ、au両方のプラチナバンドLTEに対応する上に元々がau端末ですからauのVoLTEにも問題なく対応とドコモ回線向け端末よりも使い勝手が良かったりしますからね。

もちろんドコモ回線との相性は当然ドコモ回線向け端末の方が上ですが…

しかし現状では全てのドコモBand 19 LTE基地局がMFBIに対応しているわけではないようですし、Band 26対応au端末のモデムファームウェアの制御プログラムによってはMFBI対応のドコモBand 19基地局になかなか接続しない、もしくは全く接続しないといったことが有り得ますし、au端末でドコモのVoLTEを利用できるのか、というのも懸念材料。

au向けの端末はau回線に最適化されているから当然ですが、私がOnePlus 5Tで試した際もNSGで利用バンド設定をBand 26のみにするだけではダメで(3Gに落ちる)、利用バンド設定をLTE Onlyにする必要がありました(一旦LTEに接続できれば利用バンド設定をLTE Only以外(LTE/UMTSなど)に戻してもLTE接続を維持していましたが、再び3Gに落ちた後LTEへの再接続ができるかどうかは不明)し、au端末の3G(国際ローミング向けのW-CDMA)の対応バンドは1/5のみ、つまりFOMAプラス非対応となるためVoLTEが利用できなければ音声通話が利用できるエリアが狭くなってしまいます。

そういうわけで今ドコモ回線を利用するためにMFBIを当てにしてSIMロック解除au端末を選ぶのはリスクが高いでしょうね。

現状ではあくまで既にSIMロック解除au端末を持っていて、その端末でドコモ回線を利用する際に以前よりも使い勝手が良くなる、ぐらいに考えておいた方がいいのかも知れません。

5Gって結局4.9Gじゃん

2年程前の「5Gって何?」というエントリの中で「5Gって技術的には"LTE Advanced 2"的なものでしかないのでは?」といったことを書いたのですが、先日このような記事を見つけ読んでみると、私の予想が当たっていて驚き。

 

幻想の5G 技術面から見る課題と可能性 (1/4) - ITmedia ビジネスオンライン

 

それに関する部分を引用すると

5Gでは、これまでのような根本的な通信方式の変化はない。通信方式は4Gと同じOFDMのままだ。ここに複数のアンテナを同時に使うMIMOの強化や、電波に指向性をもたせるビームフォーミング、複数ユーザーの信号を重ね合わせて送るNOMAなどの技術、4Gと5Gを組み合わせて使う技術などの利用が想定されている。しかし、最大の違いは、やはりサブシックス、ミリ波といった新しい周波数を利用できるところにある。

 結局のところ5GはSub6、ミリ波といったLTEよりもはるかに広い周波数幅を取れる周波数帯を利用できるようになったことで高速化した、つまり今までとは別のところにこれまでよりはるかに太い水道管を敷設し、そこにこれまたこれまでよりはるかにデカい蛇口を付けたようなものでしかなく、全く新しい技術を用いて実現したものではない、ということになります。

そういうことであれば5Gに技術名由来の呼称がなく、世代名でしか呼ばれないのも当然ですし、それ以前にそのようなものを5Gと呼ぶべきではないでしょうね。

4.9Gとでも呼ぶべきでしょうか。

そもそも現状では5G基地局のみでは通信ができず、4G基地局と連携して通信を行う必要があるノンスタンドアロン(NSA)方式でのサービス提供なので連携する4Gが5Gの足を引っ張ってしまい本来のパフォーマンスを発揮できないケースがある上に低遅延といった本来5Gが持つメリットも活かせないただの「太い水道管を使った大量の水を流せるサービス」、つまり通信速度が速いだけのサービスでしかないのですから。

通信速度だけならキャリアアグリゲーション(CA)によって複数の周波数バンドを束ねれば4Gでもスペック上は1Gbps以上の通信速度が出せますから、5Gでなければ、ということもありませんし、そもそもモバイルでそれ程の通信速度を必要とするネットサービスもない。

(少なくとも現状では)5Gは所詮その程度のものでしかないのに、メディアが5Gによって実現するバラ色の未来がどうしたこうしたといったことをしきりに報道し、期待をやたらと煽るのには本当うんざりさせられます。

ミリ波による5G基地局のみで通信が完結するスタンドアロン(SA)方式でのサービスが開始されて始めて5Gと名乗れるものになる、と言えるものなのに…

それでも通信方式自体に革新性がないのですから真の意味での5Gではないとも言えそうですが。

 

そして現状では呆れる程カバレッジが狭く、特定の極めて狭いエリア(って言うかスポット)に行かないと5Gを掴むことができないという体たらくですし(福岡市内における楽天モバイル(MNO)よりはマシかも知れませんが…)、そのためか

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中心市街地にある大手家電量販店(ヨドバシ博多)店内ですら5Gサービスを開始した全キャリアの5Gが圏外(緊急事態宣言により臨時休業する前に撮影)。

大手家電量販店はキャリアが顧客に新しい端末/サービスをアピールするために重要な場所であり、それ故店内に基地局が設置されていたりするのですが、5Gではそういった配慮もなし。

やる気あるのか、と言いたくなります。

当然キャリアも手をこまねいているわけではなく、今後基地局を増設してカバレッジを広げていくでしょうが、極めて到達距離が短いミリ波は言うまでもなくSub6によるエリア展開も衛星通信との干渉があってなかなか難しいとのことなので、急速にカバレッジが広がる、というのも期待薄でしょうね。

ですから慌てて5G対応端末を購入したり、5G契約にしたりする必要は全くなく、現状では様子見でも全く問題ないですし、それ以前に現状では4.9Gでしかないですから、2年ぐらい待っても全く問題ないでしょう。

さすがにその頃にはミリ波+SA方式の「真の5G」サービスが始まっていて、MVNOで5Gが使えるようにもなっているでしょうからね。

 

余談ですがその5G契約においてドコモがクソなことをしてくれました。

 

NTTドコモ、5G契約では2020年5月下旬以降に3G通信に非対応に!FOMAの2026年3月末終了に向けて段階的に利用を縮小へ - S-MAX

 

5G契約にすると3Gが使えなくなるそうです。

つまり回線交換方式の音声通話が利用できなくなり、音声通話は全てVoLTEで行なうということになるわけですが、VoLTEは端末との相性があり、基本的にキャリア販売の端末でしか動作を保証しませんから昨今のキャリアフリー、端末販売と回線契約の分離の流れに反する動きですし、それ以前にこれは信頼性が高く、端末が利用キャリアの通信方式、周波数バンドに対応していさえすれば確実に利用できる回線交換方式の音声通話を捨ててしまう行為であり、「音声通話ができない携帯電話」なんて有り得ないのに何してる、としか思えません。

auは4Gの時点で既にそうなっていますが(新規参入でそもそも3Gネットワークを持たない楽天モバイル(MNO)も同様ですが)、それはauが3Gにマイナー規格のCDMA2000を採用しているためさっさと3Gを止めたい(それ故3G停波も一番早い)から、という事情があるのでまだ理解できるものの、デファクトスタンダードの3G通信規格であるW-CDMA(UMTS)を採用するドコモがそれをマネする必要はないはずですが…

同じく3GにW-CDMAを採用するSoftBankまでもがそれをマネすることがないことを望むばかりです(って言うか潰れていいよSoftBank)。

このようにキャリアが5G契約回線を強制的に3Gを利用不可にし、切り捨てようとするのであれば私としてはVoLTEがキャリア/端末依存である限り音声回線を5Gにすることはできないので、5Gを導入するのはずっと先になりそうですし、導入する際はデータ回線になるでしょうね。

ようやくイオンでNFC Payが使えるようになったが…

今月中旬(正確には3/17から)以前から「対応予定」と言われていながらなかなかそうならなかったイオンでNFC Payが使えるようになりました。

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マックスバリュセミルフレジのカードリーダー横にある操作方法案内にNFC Payのマークがあります。

いつものようにクレジットカードで払おうとするとそれに気づき、それならと慌てて手持ちのNFC Pay対応カードであるJNB VISAデビットカードを財布から出し、それをカードリーダーにタッチしてみると支払いできました。

イオンでクレジットカード/デビットカードを使って支払いする際客が自分でカードを読み込ませるよう支払い方法が変更になったのと同時にNFC Payにも対応するようになったようです。

 

ところがイオンショッパーズ内のダイソーNFC Pay払いをした際になぜかカードサインを要求され「!?」と思ってしまいました。

カードリーダーにタッチするだけで支払いできるのがNFC Pay(及び他のFelicaベースの非接触決済手段)の最大の魅力なのに、NFC Payだと追加でカードサインを要求される、というのはその手軽さを完全にスポイルしてしまう事になり「これってNFC Pay対応の意味ねぇじゃん」と思ったのは言うまでもありません。

って言うかこの仕様だとGPayに登録したNFC Pay対応カードで支払ってもカードサインを要求されることになりますが、GPayに登録されたカードはバーチャルカードですから当然カードサインはないので、店員側がカードサインの有無、サインの整合性の確認をする手段がないと思うのですが…

食料品レジではこのようなことはなくタッチのみで支払えるのですが、恐らく以前からサインレス決済に対応していない売り場(食料品売場以外やテナント店舗といった)のレジではこのような仕様になっているようで、それならICチップ付きのクレジットカード/デビットカードで払うか(PINで認証)、非接触決済にこだわるなら交通系ICカードWAON、iDといったFelicaベースの非接触決済手段で払う方が良さそうです。

 

それ以前にレジ店員がNFC Payが使えることを知らないことが問題。

レジ店員にクレジットカードで払うことを伝えNFC Pay対応カードをカードリーダーにタッチしようとすると「ICカードスロットに差し込んでください」と言われてしまいます。

そしてそれをガン無視しカードをカードリーダーにタッチすると支払いが承認され(NFC Payに対応しているから当然)レジ店員が驚く、ということになったりします。

従業員教育でちゃんとNFC Payについても教えろよ、と思うと同時にNFC Payの知名度の低さを感じてしまいます。

実際店員にNFC Payの利用可否といったことを聞くとほぼ間違いなく「PayPayですか?」と言われてしまいますし、それを説明するのにカード上に記載されているNFC Payのマークを見せ「このマークの付いたカードは使えますか?」と言ったことがありますからね。

って言うかNFC Payが使えるようになったのに店内やレジ周りにその旨の掲示の類がなく、私が見たのは上記の画像のマックスバリュセミルフレジにあるNFC Payマークのみというのもいただけません。

イオン的にはNFC Payを使って欲しくないのか、と穿った見方をしてしまいます(あくまでWAON推しなんだろうな)。

 

というわけでイオンでNFC Payを使って支払う際には

元々サインレス決済に対応していなかったレジ/テナント店舗では使わない(カードサインを要求されるため)

レジ店員には「(クレジット)カードで支払う」と告げ(フルセルフ/セミルフレジではクレジットカード1回払いを選択)、レジ店員がカードをICカードスロットに差し込むよう指示しても無視してカードをカードリーダーにタッチする

というのがポイントでしょうか。

基本的に食料品レジ以外ではカードサインを要求されるためタッチ決済の便利さが完全にスポイルされてしまい使い勝手が悪すぎるのが欠点ですが、サインレス決済対応のレジなら(レジ店員が知らないことでトラブルになることがあるのは別として)クレジット/デビットカードであれば交通系ICカードなどのプリペイド式非接触決済カードとは異なりチャージ残高を気にせず使えるので便利です。

というわけでサインレス決済対応のレジ(≒食料品レジ)では積極的に使っていきたいと思っていますが、そうなるとJNB VISAデビットカードのポイント還元率の低さ(0.2%)が気になってきます。

以前専用アプリが手持ち端末全てで非対応と言われKyashカードを作れなかったのが悔やまれるところ。

最近になってようやくICチップを載せ始めたぐらいですからセゾンカードのVISA PayWave対応は期待薄なので、新たにVISA PayWave対応クレジットカード(EPOSカードあたり)を作るしかないのかなぁ。

あと食料品売り場の非セルフレジでGPayにVISA PayWave対応カードを登録したAndroid端末をカードリーダーにかざして支払いしレジ店員がどういう反応をするかや、NFC Pay利用時にカードサインを要求するレジで利用して実カードの利用と同じようにカードサインを要求されるかも見てみたいですね。

そうなるとやはり決済サービスを利用するため用のAndroid端末が必要、ってことか…

急遽福岡空港国際線ターミナルに行ってみた

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際線のフライトが軒並み運休になり、香港、マカオを含む中国と韓国を結ぶフライトは成田(NRT)と関空(KIX)に限定する措置が取られていることもありこれらの国々との間のフライトが国際線の大多数を占める福岡空港(FUK)はフライトがほとんどなくなり閑古鳥が鳴いていそう、ということで週末に食料品などを買い出しに行くディスカウントストアが国際線ターミナルの近くなので今日そのついでに行ってみることにしました。

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バスで出発フロアに到着し、ターミナル内に入ってみるとこの通り、チェックインカウンターは全て閉まっているし、当然乗客もいないので閑散としていました。

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エスカレーターで4F(出発フロアは3F)に登って上から見下ろしてみたところ。

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発着情報ボードを見るとユナイテッド航空(UA)のグアム行き以外のフライトは全てキャンセルになっていました。

これ程欠航/Cancelledの表示で埋まっているのは見たことがありません。

この後の時間帯は基本的に上記の運航空港限定措置が取られている目的地へのフライトばかりなので恐らくそのグアム行きのフライトが今日最後の国際線出発でしょうね。

 それにしてもここに出ている韓国、中国、香港、台湾以外の目的地へのフライトはグアム(UA)、バンコク(スワンナプーム:TG)、マニラ(PR)のみということには驚かされますし、いかに福岡空港からの国際線が上記の国々とのフライトに偏っているかをよく表しています。

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出発便が1便しかなく、しかもちょうど出発したタイミングですから出国前のセキュリティーチェックにも人は全くいません。

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展望デッキに出てみるとボーディングブリッジには1機も飛行機が停まっておらず、いつもならボーディングブリッジが足りず沖止めの飛行機にバスで移動し搭乗、といったことになる程飛行機が溢れているのとは全く異なる状況に。

国内線ターミナル側を見てみるとこちらも大幅減便していることもあり飛行機の数がいつもよりかなり少なくなっていました。

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出発フロアを歩いていると大韓航空(KE)のチェックインカウンタースタッフが掲示板の掲示を張り替えているところに出くわしました。

上記の通り韓国便は運航空港の制限があるのでそれが終わらない限りずっとフライトキャンセルが続くのですが、それでも掲示を張り替え情報を更新しているのを見ると物悲しさを感じます。

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これまた運航空港の制限が適用されるキャセイドラゴン(KA)/キャセイパシフィック(CX)のチェックインカウンター入り口にあったフライトキャンセルのお知らせ。

香港の航空会社なのに広東語(繁字体中国語)のお知らせがないのはなぜだろう…

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到着フロアへ降りてみると到着便がないわけですから当然到着客や出迎えの人もおらず出発フロア同様閑散としていました。

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それでもツーリストインフォメーションや両替所といった施設は通常営業していて(出発フロアのお土産品店や飲食店も同様)、この状況だと商売上がったりだろうなぁ、と思わずにはいられません。

 

というわけで30分程かけて国際線ターミナル内をブラブラ歩いてみたのですが、フライトがほとんどキャンセルになり閑古鳥が鳴いている、というのは予想通りだったのですが、意外だったのがほとんどのフライトがキャンセルになっているにもかかわらずそれなりに人がいたこと。

空港スタッフではなく、飛行機に乗るわけでも、誰かを見送ったり出迎えたりするわけでもないのにポツポツと人がいたのです。

到着フロアでは国内線ターミナルからシャトルバスで移動してきて国際線ターミナルから出発するバスを待っている、といった人がいるからだと思うのですが、出発フロアにもいたんだよな…

私同様新型コロナウイルスの影響で閑散としていて、通常では見られない姿の国際線ターミナルを見に来たのかも知れませんね。

そして人が少ないこともありセキュリティースタッフがやたらと目立ち、居心地が悪かったのも気になりました。

ですからターミナル内をブラブラし、スマホで写真を撮影していると咎められるのでは、と思ったものの、そういったことはなく杞憂に終わりましたが、いつもとは違う緊張感を感じる国際線ターミナルでした。

とは言えフライトのほとんどがキャンセルとなり、これまでにない状況に置かれている福岡空港国際線ターミナルの今の状況を見にきてよかったと思っています。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まり、キャンセルされたフライトが復活し再び旅行者で賑わう日が早く訪れることを願うのみですね。

 

最後に余談を一つ。

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出発フロアのお土産品店でカップヌードルシーフードがカートン売りされているのを発見。

かつて日本の空港のフィリピン航空(PR)のチェックインカウンターに行くとカップヌードルシーフードのカートンを何箱もカートに載せてチェックインカウンターに並ぶフィリピン人を何人も見かけるのが常でしたが、今でもフィリピン人が日本から帰国する際にはカップヌードルシーフードを大量に買って帰るのか、と思ってしまいました。

って言うかフィリピン人がこれ程までにカップヌードルシーフードを愛する理由が謎ですが。

とは言え今日のマニラ行きのフライトはキャンセルになっていましたから、そういったシーンを見ることはありませんでしたが…

OnePlus 5TがFOMAプラス対応になった、が…

OnePlus 5Tは標準状態ではFOMAプラス(W-CDMA Band 6/19)には対応していませんが、root化してゴニョゴニョすればFOMAプラス対応になる、つまり以前作った隠れFOMAプラス対応端末リストのカテゴリー分けで「ゴニョゴニョすることで対応する端末」に当たる端末となります。

OnePlus 5TをFOMAプラス対応にする方法については

 

Oneplus 5Tのプラスエリア化 | ガジェットファン

 

を参照、ということで詳細については割愛しますが、root化した上で行なうゴニョゴニョですから当然リスクはそれなりに高く、LTE時代となった今ではFOMAプラス対応は以前程重要ではありませんから個人的にはリスクを負ってまでやることではないかな、と思って手を出していませんでした。

OnePlus 5TはLTE Band 19に対応し、データ通信に関して言えばドコモが利用するBand 21以外のFDD-LTEバンド全て(1/3/19/28)を利用できるためカバレッジの問題もない、というのもありますし。

 

しかし先日Network Signal Guru(rootedアプリ、以下NSGと略)を使いLTEの利用周波数バンドを固定してあれこれ実験していた際W-CDMAのバンド固定設定の中にBand 6の項目があることを発見。

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NSGの画面右上のメニューボタンからLock Bands→WCDMAと選択し、W-CDMAで利用する周波数バンドを指定する画面を開いたところ。

確かにBand 6の選択肢がありますが、元々FOMAプラス非対応の端末なのでデフォルト状態ではBand 6にはチェックが入っていません。

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そこでBand 6にチェックを入れてみるとちゃんと設定できます。

そしてTestMode(*#*#4636#*#*)で利用バンドモードをW-CDMA Onlyに切り替え、強制的にFOMAプラスを掴ませるためにNSGでBand 5/6のみを利用する設定にしてみると…

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何とFOMAプラスを掴んだ!!

利用周波数バンドの表示はBand 5になっていますが、UARFCNの値が1037/812(Downlink/Uplink)になっていますからFOMAプラスを掴んでいることは明らか(って言うか日本国内ではそれしか掴まないですが)。

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利用周波数バンド表示は稀にBand 6になることもあります。

上記のようにroot化してゴニョゴニョする必要がある、と思っていましたから意外、というか驚きです。

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この状態でデータ通信だけでなく音声通話も可能ですから(着信できるかしか確認していませんが…)、問題なく利用できるようです。

 

しかし本来root化してゴニョゴニョする必要があることがアプリで設定を変えるだけでできてしまう(要rootですが…)、というのはおかしいと思うのが当然なので絶対に落とし穴があるだろう、と思ってまずは端末を再起動してみると、案の定設定が消えてしまいました。

つまり端末を再起動してもFOMAプラス対応の状態を維持するためには上記のゴニョゴニョが必要、ということのようです。

SIMを抜きその後挿し直したり、フライトモードにしたりしてモバイルネットワーク接続をOFF/ONしてもFOMAプラス対応状態は維持されますが(訳あって試していませんが、SIMを挿し替えると消えるかも…)、NSGで(W-CDMA以外の)利用周波数バンドをいじると設定が消えてしまうことがありました(確実に消えるわけではないのが困りもの…)。

とは言え端末を再起動した後NSGを起動し、再びFOMAプラス対応を有効にすれば済む話とも言えるわけで、個人的にはそれでもいいかな、と思っています。

再起動する度にその作業をしないといけないのは面倒なのは確かですが…

上記の通りデータ通信に関してはFOMAプラス対応がなくても特に問題ないし、むしろVoLTE対応にするゴニョゴニョの方が有用かな、とも思いますし。

私のOnePlus 5Tは訳あって(Xposed Framework絡みだ)Android 8.1.0(Oreo)にしているのですが、セカンダリSIMスロットに挿したSIMの認識がおかしいとか、新着メールなどの通知が遅れるといった問題があるので(あとDSDS状態だとNSGがおかしな挙動をする、というのもある)そろそろAndroid 9(Pie)にバージョンアップすべきか悩んでいるのですが、こういったゴニョゴニョはその際にすればいいか、と思っているのもあります。

とりあえずは面倒ではありますが再起動後NSGを起動してFOMAプラス対応を有効にし直す、という方法で運用することにしようかと思っています。

「自粛要請」って何だよ

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が世の中を揺るがしている今日この頃。

メディアも連日それについて取り上げていますが、それに関する政府の発表の中にある言葉が何度も出てきてモヤモヤしてくる、というかその言葉の裏にある意図を感じ怒りを覚えてきます。

その言葉とは…

「自粛要請」

です。

そもそも「自粛」とは「自分の意志で」何かを控える、慎むことという意味のはずですから、それを「要請」するというのは明らかに日本語としておかしいと言わざるを得ないのですが、そのような言葉を政府が多用することにメディアだけでなく国語学者といった日本語の専門家すらそれについて懸念を示すことがないのは本当謎です。

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それどころかメディアはさすがマスゴミと言わんばかりに「自粛要請」という言葉を多用。

まぁ彼らは大本営発表の垂れ流ししかできず、権力側に都合の悪いことは「報道の不自由」を濫用してそれを隠し、報道しないゴミクズですから無理もないですが…

 

というわけで改めて「自粛」という言葉の意味についてGoogle先生に聞いてみると…

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自粛とは「自分から進んで、行いや態度を改めて、つつしむこと」
だそうです。
ですから上記のように「自粛要請」という表現はおかしいことは明らかです。
 
この「自粛要請」というおかしな言葉、個人的には東日本大震災の後から多用されるようになったと思っています。

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その当時今回同様違和感を覚え撮っておいたニュース番組のスクリーンショット

このように政府が「自粛要請」という日本語としておかしな言葉を多用する理由は明らかで
「自分たちの自己保身、責任回避のため」
これ以外の何物でもありません。
「~を要請」と言ってしまうともし国民がそれに従ったことによって何らかの損害、トラブルが発生してしまった際に自分たち政治家、役人の責任問題になってしまいますが、「自粛要請」と言えばその決断をしたのは自分たちではなく関係する国民、ということになりますから「自分たちには責任はない」と言い逃れできる、というわけです。
自分たちの既得権益を守ること、自己保身、責任回避のためなら驚く程悪知恵が働き、どんなことでもする日本の政治家や役人らしい汚いやり口だなぁ、と思わずにはいられませんし、非常に腹が立ちます。
そして「報道の自由が保障された民主主義国家のマスメディア」としては本来このような政治家や役人の汚いやり口を厳しく批判しないといけないのですが、日本のマスゴミはそれとは逆に政府の言い分を無批判で垂れ流すばかりで本来の仕事をしないことにも呆れます。
まぁ彼らは政治家や役人同様「権力側の人間」ですから、本気で自分たちの仲間である政治家や役人の批判なんかできるわけがないので無理もないですが…
ですからこのようなことに対し国民が「おかしい」と思うこともなければ、怒り出すこともない。
そして国語学者といった日本語の専門家もこのような悪意を持った日本語の改変について懸念を示し、そのような言葉を使うのを止めさせないといけないのですが、なぜ彼らは黙っているのでしょうか。
これは「食べれる」などとは異なり「悪意を持った日本語の改変」なのですから、放置していると将来に禍根を残すことは間違いないのですが、それに対する危機感のなさに驚く他ありません。
 
といったことを新型コロナウイルス関連のニュースを観ながら思ったのでした。
 
そう言えばメディアがやたらと政府に対し従順になり、大本営発表の垂れ流しばかりする傾向が(更に)強くなったのも東日本大震災の後からだよな…

Kyashカードを作ろうとしたら…

ICチップ搭載でNFC Payにも対応する新バージョンのKyashカードの発行が開始されたとのことなので、還元率が高いNFC Pay対応のカードが欲しい、と思っていたこともあり申し込むことに。

既にNFC Payに対応するジャパンネット銀行のVISAデビットカードを持っていますが、デビットカードは還元率が低い(0.2%)ですからね。

 

「新しいKyashカード」申し込み受付開始、Visaタッチ対応のプリペイド - Engadget 日本版

 

そこでKyashアプリをダウンロードしようとすると…

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何とGoogleアカウントを登録している私の手持ち端末全てが「非対応」と言われてしまいました。

アプリ自体はAndroid 5.x(Lollipop)以降の端末に対応とのことなので、本来であればOnePlus 5TやNexus 5が非対応になるはずがないのに、実際にはなぜか非対応。

そしてAndroidバージョン的に対応しているはずのOnePlus 5TからGoogle Playでアプリを検索しても検索結果にKyashアプリが出てこない(Google PlayアプリをMagisk Hideでroot化状態を隠す設定にしてもダメ)。

アプリをインストールし起動するとroot化された端末なので動作せず、Magisk Hideを使っても回避できない、というのならまだ「root化された端末だから仕方ないよね」と諦めが付くものの、アプリのインストールの時点で拒否され出鼻を挫かれると「それはないだろ」と思ってしまいます。

 

原因としては…

(1)国内で販売されていない端末は非対応

(2)生体認証に対応しない端末は非対応

(3)Google側で登録されている端末のroot化/Bootloader Unlockの有無を検知していて、それに基づいてブロックされている

 

あたりが考えられますが、(1)に関しては私がこの件に関してTwitterでつぶやいたら、あるフォロワーさんがわざわざ海外端末で試してくれて「非対応にはならず、インストールもできる」と教えてくれました(試して頂いたフォロワーさんありがとうございます)。

のでこの線はなし。

(2)はOnePlus 5Tが指紋認証/顔認証に対応するのでこれもない。

(3)はもしそうなら以前root化されたOnePlus 5TでGoogle Pay(GPay)の利用を試した際にGPayアプリを更新できていないはずなのでこれもなさそうですが、有り得ない話ではないような気がします。

例えば私のNexus 5のAndroidバージョンは7.1.2(Nougat)ですが、公式には6.0.1(Marshmallow)でサポートが終わっているので、Bootloader UnlockされていてカスタムROMがインストールされていることは明確ですから、Google側からすればそういった手段で登録端末のroot化/Bootloader Unlockの有無を確認できますからね。

って言うかBootloader Unlockの有無でブロックされるのであれば標準状態でBootloader Unlockedの端末(昔のサムスン端末とか)がブロックされてしまい問題になりそうですが…

というわけでKyashアプリ同様お金を扱うのでroot化端末では利用できなそうなカテゴリーのアプリであるQRコード決済アプリで確認してみました。

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まずは私が嫌いなSoftBankQRコード決済であるPayPayをチェックしてみると、アプリが要求するAndroidバージョン(5.x Lollipop)以上のバージョンの端末であるOnePlus 5TとNexus 5はちゃんと対応しています。

同じくAndroid 5.x以上を要求するLINE Pay、楽天Pay、d払いアプリも同様でした。

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au PayはAndroid 4.4.x(KitKat)の端末にも対応、というのには驚き。

今では多くのアプリが動作環境としてAndroid 5.x以上を要求し、4.4.x以前をサポートしているアプリは少なくなってきていますからね。

少なくともQRコード決済アプリに関してはKyashアプリのようなことはなく、この結果からすると端末がroot化/Bootloader UnlockされていることをGoogle側で検知していて、それ故Androidバージョン的には問題ないのにアプリが非対応になってしまう、という線も違う可能性が高そうです。

となるとKyashアプリが対応Androidバージョンの条件を満たしていて、本来であれば対応するはずの手持ちの端末で非対応となりインストールできない理由が全く分かりません。

というわけで今回は諦めるしかなさそうです。

って言うかスマホアプリからしか申し込み、利用できないというサービスの仕様はいかがなものか、と思ってしまいます。

カードとアプリをインストールしたスマホ両方を失くしてしまった際にどうやって失くしたカードの利用を停止するのか、という懸念がありますから(もしかして電話対応?)、やはりスマホアプリからだけでなくWebブラウザからもサービスを利用できるようにして冗長性を持たせるようにすべきだよな、と思います。

日常PCを使うことがなく、ネットサービスの利用は全てスマホ、という人達からすれば何老害なことを言ってるんだよ、と思われそうですが、PCからネット利用を始め、今でもスマホよりもPCからの利用がメインの人間からすればどうしてもスマホプリオンリーのネットサービスには違和感を感じてしまうんですよね…

 

やはり手持ち端末全てがroot化されている、というのはこういう時に困るので、以前上記過去エントリにも書きましたが、やはり決済サービス利用のためのサブ端末を用意すべきなのかな、と改めて思ってしまいます。

しかしAndroid端末だと決済サービス利用のためにroot化せずに使う、というのが耐えられなさそうだし、それならiPhone、という手もあるものの端末価格が高いし、これまた以前Jailbreak(JB)して利用していたこともあり非JB状態で使うことに耐えられないのでは、という懸念が。

そういったことを考えていたら急にガラホ(Androidベースのフィーチャーフォン)が気になるようになりました。

メインの音声回線SIM(IIJmioドコモ回線)をこれに挿して音声通話とFelica(モバイルSuicadカードプリペイドのiD)の利用、そしてUQ Mobile回線が圏外などで利用できない時にテザリング、といった使い方をするといいのではないか、というわけです。

少し調べてみるとドコモのガラホMVNO回線でもデータ通信、テザリングできるようですし、メインの音声回線は完全なプライベート用で電話番号は家族と親しい友人以外には教えていないので、通話録音への対応は必ずしも必要ではないですから悪くはなさそうです。

端末も1万円以下で中古が手に入るようですし。

しかしMVNO回線との組み合わせだと各種サービスの利用にSPモード接続が必要でハマるとか、dカードプリペイドをiDとして登録できるのかといったFelica絡みの問題といった懸念材料があるのが気になるところ。

ガラホのこのあたりの情報は調べてもなかなか出てこなかったりするので、もう少し調べてみる必要がありそうです。

そして決済サービス利用のためのサブ端末についても改めて考えてみることにしようかと思っています。