自宅回線の速度低下に堪えられずIPoEオプションを申し込んでみたら…

2019年4月頃から契約当初のような夜になると通信速度が低下する症状が出なくなり、その後もコロナ禍によるテレワークや動画サービスの需要増といった悪条件にも関わらず快適に利用できていた自宅ネット回線IIJmioひかり。

ところが5月中旬辺りからまた通信速度が低下するように。

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しかも今回は以前とは異なり夜だけでなく昼間も速度低下するようになった上にルーターの再起動も効果なし。

さすがにやってられなくなってしまいました。

先日AQUOS Sense3のファームウェアアップデートが来たので更新しようと思ったものの、通信速度が遅く時間がかかりそうだし、他の通信にも影響が出そうだったので仕方なく楽天モバイル回線のテザリングで更新するハメになったりしましたし。

私の楽天モバイル回線は今月末まで完全無料期間なのでこういう対応が可能でしたが、来月からは1GB/月を超えると有料になるため今後同じ手は使えなくなります。

いい加減IPoE接続に切り替えないとダメなのかな、と思っていたところ、以前Internet Watchで見たある記事を思い出しました。

 

DS-Liteルーターを自前で! シングルボードコンピューター「NanoPi R2S」をOpenWrtで使う【イニシャルB】 - INTERNET Watch

 

2つのGbEポートを持つミニコンピューターにOpenWrtをインストールしDS-Lite対応のルーターにするという記事ですが、それによるとRaspberry Pi 4でも同じ事ができるとのこと(要USB 3.0接続のGbEアダプター)。

つまりRaspberry Pi 4にOpenWrtをインストールしてDS-Lite対応のルーターとしてセットアップし、IIJmioひかりのIPoEオプションを申し込めばDS-LiteによるIPoE接続を利用できるようになる、というわけでIPoE接続に切り替える事による通信速度の改善があるかを確認し、通信速度が遅くなる原因の切り分けをした上で今後どうするかを決めたいと思っている私としては好都合。

というわけでまずはRaspberry Pi 4にOpenWrtをインストールすることに。

ところがその方法を調べてみるとLinuxCUI操作に関する知識があることが前提の説明ばかりで、そういった知識がない人向けに分かりやすく説明したサイトが日本語のものはおろか英語のものすら見つからず、そのせいでかなりの試行錯誤を強いられましたが(昨今のGoogle検索がクソなせいでもある)、それでも何とか通常のルーター(DHCPクライアント)としてセットアップし、DS-Liteに対応させるための追加モジュールもインストール。

それが済んだところでIIJmioひかりのIPoEオプションを申し込み。

後はIPoEオプションが有効になってからRaspberry Pi 4のOpenWrtのWAN設定をDS-Liteに変更し、その接続設定をしてから既存のルーターと置き換えれば準備完了、という事になりますが、なぜかIPoEオプションを申し込んだだけなのに通信速度が回復。

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夜でも300Mbpsを越えるダウンロード速度が出るようになりました。

ところがスピードテストではこれ程の通信速度が出ているにも関わらず実際に使っているとこれ程の通信速度が出ているようには全く感じず、以前よりも少し改善したかな、という程度でしかない。

明らかにスピードテストの結果と実際の通信速度との間に大きな乖離があると言わざるを得ません。

というわけでspeedtest.netだけでなく他のスピードテストサイトでも測定してみることに。

するとspeedtest.netでだけ異常に高速な測定結果を出す、という結果に。

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上記画像のspeedtest.netでの測定後Radishで測定した結果がこれ。

ダウンロード速度はspeedtest.netの1/50程と大幅に低下し、実際の通信速度はこれぐらいだよなぁ、と思ってしまうような測定結果が出ました。

つまりspeedtest.netでだけ非常に高速な測定結果が出るだけで、実際にはほとんど通信速度の改善はなく、結局のところ以前と何ら変わっていない、ということのようです。

まぁIPoEオプションを申し込みそれが有効になっただけで、実際にIPoE接続に切り替えたわけではないですから当然といえば当然ですが…

 

それではなぜspeedtest.netの測定結果だけが非常に高速で、実際の利用感と乖離した値が出るのかが謎。

もしかしてIPv6接続で測定しているから? と思ったのですが、測定結果に表示される接続元IPアドレスIPv4のそれですし、IPv6接続で測定していると思われる(測定結果に表示される接続元IPアドレスIPv6のそれなので)fast.comではspeedtest.net程の通信速度は出ないため(ただしRadish程は遅くなく、speedtest.netとの中間。それでも実際の利用感からは乖離している値)違うような気がします。

って言うか現在では以前IIJmioひかりで利用できたIPv6 PPPoE接続は利用できないので、そもそもIPv6で接続されていないはずでは、というのもありますが…

 

というわけでこの問題に白黒つけるためには実際にIPoE接続して通信速度の変化を見てみるしかないのですが、LAN配線をいじるのが面倒だったりしてまだやっていないのでさっさとやらないといけないところです。

激安フルワイヤレスイヤホン2機種を比較してみた

先日ダイソーでフルワイヤレスイヤホンが1100円で売られているのを見つけたので購入してみました。

実は事前にTwitterで情報を得ていたのですが…

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実は当初これについて「100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ」シリーズのエントリとしてまとめようと思っていたのですが、その後食料品の買い出しに行ったディスカウントショップでそれよりも安い998円の(よく見かけるAirPodsのパチもんではない)フルワイヤレスイヤホンを発見してしまいました。

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そこでパッケージを見てみるとAACコーデック対応と書かれており、信越放送、もといSBCのみの対応であるダイソーのそれよりも高性能のよう。

というわけでこれまたお買い上げ。

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というわけで当初の予定を変更しこの2つの激安フルワイヤレスイヤホンを比較してみることにしました。

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リファレンスとして加えた去年末ブックオフで見つけ購入した(1500円程だった)ジャンク品のAnker製フルワイヤレスイヤホンZolo Liberty Z2000(画像左)、HiDiscフルワイヤレスイヤホン(画像中)、ダイソーフルワイヤレスイヤホン(画像右)。

そして音楽再生ソースとしてはOnePlus 5T、Powerampを使いました。

 

・音質

ダイソーのものはパッケージに「迫力の重低音」と書かれている通り低音は出ますが、ブヨブヨとして締まりがなく、中高音はモコモコボンヤリとした音でイマイチ。

値段相応という感じがします。

まぁイコライザーで補正すれば何とかなるレベルですが…

そしてHiDiscのものは奥に引っ込んだような感じの音の出方をしますし、全域に渡って音がこもっていてこれまたイマイチ。

これまた値段相応な音ですが、イコライザーで補正しても奥に引っ込んだような感じが解消しない分ダイソーよりも劣ると感じます。

しかしそれよりも問題なのがパッケージに「AACコーデック対応」と書いてあるにも関わらずAACで接続できず、SBCでの接続になってしまうこと。

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高音質コーデック(AAC、aptXなど)に対応したBluetoothオーディオデバイスとペアリングすると使用目的に「HDオーディオ:AAC」といった項目が出てきますが、実際にはそれが出てこない、つまりSBCで接続されているという事になります。

AQUOS sense3ともペアリングしてみましたが、やはりAACで接続できず。

つまりパッケージ、説明書のスペックシートの記載が間違えている、つまり虚偽表示という事になりますが、もしかするとAACで接続できるのはiOS端末だけ、という可能性もありそうです。

利用される高音質コーデックはiOSだとAACAndroidだとaptX系が一般的というイメージがありますし。

一方リファレンスのAnkerは低音が薄く、パンチが弱い感じがするものの音はクリアで明瞭、ちゃんとAACで接続できるとさすがは定評のあるメーカーの製品、といった感じの音がしてやはり安物とは違います。

 

・接続安定性

接続している端末を置いたまま音楽を流しながら自宅内、ベランダを歩き回ってみましたが、接続が途切れて音が飛ぶといったことはなくどれも問題なし。

 

・付け心地

いずれも(私の耳には)しっかりフィットし、頭を激しく振ってもズリ落ちてくるようなことはなくこれまた問題なし。

 

・使い勝手など

 ダイソー、HiDiscいずれも左右どちらも片耳用として動作します。

Ankerは右側しか片耳使用できない事を考えるとこの点では優れています。

 しかしHiDiscのそれは片耳使用した後ケースに戻しても自動で接続/電源が切れず、ケースに戻す前に手動で電源OFFしないといけないのが面倒。

そしてダイソーのいいところはヘッドホンの充電状態が外から分かること。

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ヘッドホンが充電中だとこのようにケースの充電ポート近くにあるLEDが青く点灯して知らせてくれます(ケースを充電中は赤く点灯)。

逆にケースのバッテリー残量インジケーターの類がなく(HiDiscのものにはある)、ケースのバッテリー残量が分かりづらいという欠点が。

ケースのバッテリー残量が少なくなると上記のLEDが赤点滅したりするのかも知れませんが、説明書に記載なし…

余談ですが充電ポートはいずれもmicroUSB。

今時Type-Cではないのが、と思ってしまいますが、やはりコスト的に厳しいんですかね。

端末側でのバッテリー残量表示はダイソー、HiDiscいずれも対応。

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まぁこれに関しては今時対応しないバッテリー駆動のBluetoothオーディオ機器の方が少ないですが…

そしてダイソー、HiDiscいずれもイヤーピースは一般のカナル型イヤホンに使われるサイズのものを交換用として利用できます。

ただし直径が大きいものは充電ケースにきちんと収まらず、充電ができない可能性がありますが…

それに対しAnkerは高さが少し低い特殊なタイプのものが必要で、交換用イヤーピースの入手に少々難があるのが欠点。

あとバッテリーの持ちが気になるかも知れませんが、今回それを確認できる程の時間使っていないので判断できないためこれについては割愛。

 

・まとめ

ダイソーのものは音質は価格相応、単刀直入に言うとイマイチですが、接続が切れたりといったことはないし、使い勝手も悪くないのでこの値段ならまぁ許せるレベル。

しかしHiDiscのものはAAC対応とパッケージや説明書に書かれているのに実際は非対応という虚偽スペック製品である時点で失格。

その上音質もダイソーのものに劣るといいところがまるでなく、買って損した、としか言いようがない代物。

そのせいでしょうか翌週同じディスカウントショップを訪れるとまだ売られていました。

それに対しダイソーのものはその後訪れた店舗いずれでも売り切れたのか店頭になく、市場での評価はそれ程悪くないという事が分かります。

単にフルワイヤレスイヤホンを試してみる目的であればリーズナブルで丁度いいとも言えますからね。

 

今回2機種の激安フルワイヤレスイヤホンを買ってみて分かったのは「1000円程の予算でまともな音質のフルワイヤレスイヤホンを入手するのは不可能」という事。

まぁ最初から予想できたことではありますが…

左右ケーブル接続タイプのBluetoothイヤホンであれば同じぐらいの予算でAAC/aptX/aptX HD対応で、ちゃんとした音質のものが手に入ったりしますが、さすがにフルワイヤレスだと厳しいですね。

2000円でも無理なのではないでしょうか。

結局のところ「予算を積んでもっといいものを買え」というオチになりますが、いい勉強にはなりました。

というわけでもう少しいいフルワイヤレスイヤホンが欲しくなったのですが、それ程使用頻度が高いわけでもないし、先立つ物もないので購入の優先度は低め…

脱JNBして気づいたJNBのいいところ

以前ジャパンネット銀行(JNB)のPayPay銀行への銀行名変更が有り得ないということで15年以上に渡りメインバンクとして利用してきたJNBの口座を解約することを決意し、そのために住信SBIネット銀行(住信SBI)と三井住友銀行(SMBC)の口座を開いた、というエントリをしましたが

 

脱JNB

 

実はその後ずっとJNBの口座を解約できずにいました。

なぜなら家賃の引き落とし口座をSMBCのそれへ変更する手続きをしたものの、いつまで経っても切り替わらないから。

しかしそれを待っていると銀行名変更までのタイムリミットが来てしまうので、その直前の4/1に口座を解約することに。f:id:sgrmatha:20210417223404j:plain特に問題もなく口座解約は完了。

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解約理由を問うアンケートには「PayPay銀行への銀行名変更」と書き、それに対する抗議の意思を示しておきました。

 

これで15年以上に渡りメインバンクとして利用してきたJNBともお別れしたわけですが、しかし今でも「JNBのここが良かった」と思うことがいくつかあり、住信SBIやSMBCに対する不満が湧いてくる事があります。

というわけでそれについて書いてみることに。

その1:Webサイトがシンプルで分かりやすい。

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JNBにログインした後に開くホーム画面はこの通りシンプルで、ページをスクロールさせることなく全ての項目にアクセスすることが可能ですし、取引カテゴリーのタブをクリックして選択し、そこから必要なサービスにアクセスすると操作も一貫している。

そして自社サービスの案内も最小限で、外貨預金やローンなどの広告が目立つ場所に置かれていたりする事もない。

それに引き換え住信SBI、SMBCいずれもサイトデザインがゴチャゴチャしていて分かりにくく、取引内容によっては古臭いデザインのページに飛ばされたりと一貫性がなかったりととにかく使いにくく、慣れで克服できそうにない程ひどい。

ついでに言うとスマホアプリもそれを継承していて使いにくいんだよな…

 

その2:デビットカードの裏面デザイン

クレジットカードやキャッシュカードといったプラスチックカードの裏面の色はライトグレーであることが多いですが、私が使っていた黒のJNBデビットカードは裏面も黒。

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裏面が表面と同じ色のカードはゴールドカードなどのステータス性の高いカード(つまり私には縁のないカード)であることが多い中、通常ランクのカードで表裏同色というのは珍しいと思います。

そう言えばVISA Contactlessが載る前のデビットカードも表裏同色だったんだよな…


その3:バーチャルデビットカード

JNBは実カードだけでなくネット上のみで利用できるバーチャルデビットカード(正式名称は「カードレスVISAデビット」)を発行する事ができるのが他の銀行にないメリットの一つでした。

専用ページで最大4枚まで自由にカード発行、番号変更、削除ができ、用途別に使い分けるといった使い方だけでなくヤバいサイトで支払いをする必要がある際にその番号を使い捨てる、といった使い方もでき(したことはないですが)便利でした。

これは他の銀行(特にネット専業銀行)にも追随して欲しいのですが、なぜできない、やらないのか不思議に思います。

しかしこの用途はRevolutで代用できそうと思っているのですが、アプリはAQUOS sense3にインストールしたもののまだカードを発行していない…


その4:取引明細をPDFでダウンロードできる

JNBは取引明細をPDFファイルでダウンロードできるのですが、脱JNBしてみると他の銀行ではこれができないことに驚きました。

こんなのできて当たり前のことだと思っていたからです。

デビットカードの利用明細は住信SBI、SMBCソニー銀行共にPDFファイルでダウンロードできるのに、なぜか口座の取引明細はCSVファイルでしかダウンロードできない謎仕様。

SMBCMicrosoft Money形式でもダウンロードできますが、そもそもMicrosoft Moneyって今でも使われているんですかね…

しかし住信SBIはその後PDFファイルでの口座取引明細のダウンロードが可能になり、SMBCは間接的にPDFファイルとして保存することが可能(口座取引明細の印刷用画面を開き、それをPDFファイルとして印刷する)なのですが、こんな当たり前の事に今頃対応したり、トリッキーな方法を使う必要があったりとか遅れていると言わざるを得ません。

JNBでは10年以上前からできていたことなのですから。

 

このように他の銀行よりも優れているところがいくつもあったにも関わらず、PayPay銀行への名称変更により全てが台無しになり、その結果口座を解約せざるを得なくなった事には本当残念と言わざるを得ません。

銀行名変更がなければ恐らく今でもJNBを使い続けていたでしょうから。

しかしそれがなければ還元率0.8%、モバイルPASMOへのチャージもポイント還元対象と強力な住信SBIのデビットカードを知る機会もなかったでしょうし、銀行/キャッシュレス決済周りの運用体制を見直すきっかけも生まれなかったでしょうから、そういう意味では皮肉ですね。

3年前に買ったジャンクFriioをようやく動かす

3年前にハードオフで見つけ購入したものの、その際はドライバ類が入手できなかったので(購入者のみダウンロードできる仕組みだったため)動作させる事ができなかったジャンクFriio

 

最近ジャンク品を買いまくり…

そのためずっとしまい込んでいたのですが、その後これまたジャンク品のデュアルチューナー搭載PLEX製TS抜き対応地デジ/BS/CSチューナーユニットを入手したりしたこともあり(これまた2年以上前ですが…)もう要らないか、と思い処分することにしました。

その前に中身を見てみようと分解を試みたのですが、全てのネジを外しても基板をむき出しにできず結局諦めることに…

その際ふとダメ元で再度動作に必要なドライバ類を探してみようと思い改めて調べてみると、いつの間にやら以前は購入者しかダウンロードできなかった(購入時に登録したメールアドレスで認証する必要があった)ドライバ類が公式サイトから普通にダウンロードできるようになっていました。

認証がなくなり誰でもダウンロードできるようになったのは10年以上も前に発売された古いハードウェアのサポートのためにメールアドレス認証の仕組みを維持し続けるのは手間とコストがかかる上にセキュリティーリスクにもなりかねないからだと思いますが、これはありがたいですね。

これでやっと動作確認できる、という事でそれらをダウンロードし、Thinkpad T60で動かしてみようとセットアップしてみると…

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動いた!!

もちろんTV視聴も問題なし(MPEG2-TSデータのデコードに必要なMPVDecoderFilterのインストールに手間取りましたが…)。

処分する前にダメ元で改めて調べてみて良かった、という事になりますが、とは言え今となっては使い道がないのですが…

上記のジャンクTS抜き対応チューナーだけでなく実はこんなものも手に入れていますし。

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今年1月にこれまたハードオフで見つけ購入したPLEXのTS抜き対応USBドングル型地デジチューナーPX-S1UD v2.0、3300円也。

中古扱いでしたが、シュリンクラップが付いたままだったので未開封新品だったようです。

開封新品ですから、当然問題なく動作。

先日購入した中古Dellパソを新TV録画PCとしてセットアップする際今使用しているダイナコネクティブDY-UD200をこれに入れ替えようと思っているのですが、本体サイズが非常に小さいからか稼働中の発熱が大きく、USBポート部分がかなり熱くなるのが気になります。

代わりに今回正常動作する事が分かったFriioにしてもいいかな、と思っていますが、これはこれで置き場所をどうするかという問題が。

新TV録画PCのセットアップに必要な換装用のSSDをまだ入手していない事もあり慌てて結論を出す必要はないのでもう少し考えてみることにしますが、恐らく前者にすることになりそうです。 

 

今回3年前に買ったジャンクFriioが正常動作する品である事が分かったことで手持ちのTS抜き対応地デジチューナーが8基にもなってしまいました。

その内実際に稼働しているのは6基ですが…

さすがにもうこれ以上TS抜き対応チューナーは要らないのですが、それでも中古/ジャンクのTS抜き対応チューナーを見つけたら買ってしまうんだろうなぁ。

ahamoの店舗サポート提供開始にシルバーデモクラシーの弊害を見る

元々「オンライン専用」として提供開始されたドコモの(サブブランドっぽい)新料金プランahamoですが、先日有料店舗サポートを提供する事を発表しました。

 

ドコモショップで「ahamo」1件3300円の有償サポート正式発表、故障受付も - ケータイ Watch

 

サービス開始当初からオンライン専用プランであることを知らない、理解しないリテラシーの低いユーザー(主に高齢者)がドコモショップに押しかけトラブルになっているという話はありましたが、結局ドコモがそれに屈した事になります。

そしてそれを勘違いし「我々の勝利だ」とばかりにドヤる老害まで出てくる始末。

 

格安アハモの混乱で高齢者切り捨て反省 | アゴラ 言論プラットフォーム

 

本当うんざりさせられます。

同じオンライン専用プランであるpovoやLINEMOは今のところそれに追随する動きはなく、できればこのまま追随しないことを願いたいですが、老害の「ドコモではできるのになぜお前のところではできないんだ!!」といったクレームに屈しそうな気がしますし、横並びが大好きな日本のキャリアですから「ドコモがやったからうちも」と結局追随するような気がします。

残念ながら…

 

これにより「日本ではリテラシーのある若者、現役世代向けオンライン専用サービスは成立し得ない」という事がはっきりしました。

それを理解できない、しようとしないリテラシーの低い客がクレームをつけることでそれを覆す事ができる、という悪しき前例ができてしまったからです。

日本政府は今「行政のデジタル化」を進めていますが、この実例に鑑みると高齢者がついて行けないものは一切導入できない、という事になるためうまくいかず頓挫することは必至でしょう。

結果行政のデジタル化は進まず、これまで通りの非効率的で旧態然としたアナログなやり方を続けることで今後も経済低迷が続く事になり、国が滅びかねない事態になりかねません。

 

日本は高齢者の都合が社会のあらゆる面で優先される「シルバーデモクラシー社会」であるとよく言われますが、こうなったのも必然です。

なぜなら「彼ら高齢者は自分たちの利益のためなら実力行使を厭わないが、現役世代はそういった事をせず従順だから」。

これに尽きます。

それ故自分たちが気に入らない、おかしいと思う事に対してはクレームするし、選挙の投票率も高いと「口うるさく厄介で、決して軽視する事ができない相手」なのが日本の高齢者。

ですから政治家は彼らが喜ぶ政策ばかりを推し進めますし、行政や企業も彼らに媚を売り彼らの利益を優先する事ばかりをする。

現役世代が割を食う事になることなどお構いなしで。

そんな理不尽な仕打ちを受けているにも関わらず現役世代、特に若者のおとなしさ、権力に対する従順さには驚くばかり。

去年は香港、今年はミャンマーと海外では政府の非民主的な振る舞いや社会の理不尽さといった事に対し国民が怒り出し大規模な抗議活動に発展、といった事がよく起こりますが、その中心にいるのはいつも若者。

彼らは自国の未来を担う世代ですから、その未来を壊すようなことを決して許してはならないという思いが強いからこそそのような行動を起こすのでしょう。

彼らには本当敬服します。

それに対し日本ではそもそもそのような事が起こること自体が少ないですし、そういった事を起こすのはこれまた高齢者で、若者が立ち上がる、といったことは非常に稀。

本当不思議でなりません。

とは言え日本も50年ちょい前は若者が大規模な抗議活動を繰り広げ、ゲバ棒を持って暴れ回り機動隊と衝突したりしていたんだよな…

しかしよく考えてみればその時の若者が今の高齢者(70代)で、彼らが何かと手強いのはそのせいでしょうか。

それから数十年で日本人はすっかり権力に従順になり、「自粛要請」などという意味不明な事にも素直に従うようになったのですから本当不思議ですね。

 

といった事をahamoの有料サポート開始のニュースを見て思ったのでした。

中古DellコンパクトデスクトップPCを買う

GW初日の4/29に福岡市内某所のブックオフDellのコンパクトデスクトップPC、OptiPlex 3020Mの中古が安く売られていたので購入。

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値段は10780円、税別だと1万円切りと格安だったので手を出しました。

これ、実は1ヶ月程前に同じブックオフを訪れた際に見つけていたものの、その際は買うべきか悩んだ末に結局買わなかったのですが、今回再び訪れるとまだ店頭にあったので再び悩んだ末購入することに。

その際気になったのがWindows 10 Pro 64bitプリインストールなのに本体にそのライセンスシールが貼られていないのとHDDにリカバリー領域があるのか否かが不明であること(もちろんリカバリーディスクの類は付属しない)。

店員に聞いても「分からない」と言われるだけだし(こういうところがブックオフじゃんぱらイオシスといった専門店とは違うところ)、不安ではあったのですが「まぁ何とかなるだろ。たとえ損したとしても1万円だし」という事で結局お買い上げ。

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同じものが2台あったので、程度のいい方(とは言ってもそれ程差はなかった)を選びました。

 

今回私が購入したDell OptiPlex 3020Mのスペックはというと…

Core i5 4590T(Haswell Refresh,4C4T,2.0/3.0GHz(定格/TB),TDP35W)

Intel H81チップセット

4GB RAM(DDR3L/1600 SO-DIMM,4GB*1)

500GB HDD(2.5インチSATA)

CPU内蔵グラフィック(Intel HD Graphics 4600)

Windows 10 Pro 64bit

2015年モデル、つまり6年落ちとなるPCとは言え(それでもメインPCよりも新しい…)クアッドコアのTDP35W版Core i5が載っていて、Windows 10 Proプリインストールなのに1万円という値段は一体… と思ってしまいます。

OEM版と比較するのはあれでしょうが、通常版Windows 10 Proのライセンスは25000円程しますからね。

懸念事項だったリカバリー領域の件ですが、動作確認のために起動してみるとHDD内にちゃんと回復パーティションがあり、システムファイルを含む回復ドライブも作成できる事が分かったので一安心。

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本体カバーは手回しネジを一本外すだけで取り外すことができ、工具を使うことなく簡単にここまで分解できるメンテナンス性の高さはさすがDell、といったところでしょうか。

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搭載メモリーもSO-DIMMモジュール1枚で4GBとなっており、8GBにメモリーを増設する際にムダが出ないのもいいところ。

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マザーボードを眺めていると、SSD用M.2スロットのパターンを発見。

もしこれが実装されていればHDD/SSDを2台内蔵できることになりますが、Dellのサポートサイトからダウンロードしたメンテナンスマニュアルを見てもこれに関する記載は見当たらないので、オプションとしても提供されていなかったようです。

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本体裏面(底面)を見るとWindows 8 Proのロゴシールが貼られていて、つまりこれは元々Windows 8 Proプリインストールで、それをWindows 10 Proにバージョンアップしたものであることが分かります。

ライセンスシールが貼られていないのはこのせいかも知れませんが、こういう仕様になった経緯が不明なのが気になるところ。

MAR(Microsoft Authorized Refublisher:マイクロソフト認定整備品)であれば新たなOSライセンスが付与されているのでこのような心配は無用ですが…

それ故安かったんだと思いますが、ライセンス認証は通ったので問題はないと思われます。

 

今回このDell OptiPlex 3020Mの中古を購入したのはTV録画PCのリプレースのため。

今TV録画PCにしているのは2009年末に購入したノートPC、ASUS UL20Aなのですが、11年落ちと言うまでもなく古すぎるため数年前からリプレースを考えていました。

これだけ古く骨董品と言ってもいいノートPCであるにも関わらずTV録画PCとしての役割はきちんとこなしてくれ、3番組同時録画といった負荷のかかる状況でも普通に動作するのですが、やはりPCの仕様的にきつい部分が多い。

しかしリプレースするPCをデスクトップまたはノートのどちらにすべきか悩んでいたり、予算の問題といったこともあってなかなか決めかねていたところにこれを発見。

TV録画PCとして使うので基本的に年中無休24時間動作させる必要がありますが、TDP35Wの低消費電力版とは言えデスクトップPC向けCPUなのでノートPCに比べ消費電力が大きいため電気代が嵩むのと、できればHDD/SSDを2台内蔵できるものがいいと思っていた事が気になったのが最初に見つけた際に買わなかった理由だったのですが、Windows 10 Pro搭載(Windows Updateの自動実行を無効にする必要があるためこれは必須条件)で税別1万円切りという価格に負けて結局お買い上げ。

おかげで当初予定していた予算より大幅に安く上げることができました。

 

TV録画PCとしてセットアップする前にメモリーを8GBに増設し、SSDへの換装を行わないと、と思っているのですが、前者はじゃんぱらで中古の4GB DDR3L/1600 SO-DIMMモジュールを購入して増設。

そして後者ですが、HDD/SSDは1台しか内蔵できないので必然的に録画ファイル保存用ストレージは外付けHDDになるため容量は120GBクラスで十分なのですが、内蔵ストレージに必要なファイルを保存する領域を確保するため余裕を持たせ250GBクラスにすることに。

ところがPCパーツショップに行ってみるといつの間にやら低容量のSSDをほとんど見かけなくなっており、最低が500GBクラスで、TBクラスのSSDも珍しくないという状況に。

年中無休24時間稼働させるPCなので信頼性を重視してメジャーメーカー(WD/SanDisk,サムスン,Crucialなど)にしたいのですが、わずかに見つかる低容量SSDのほとんどが無名中華メーカーの怪しいものばかり。

実店舗で見つからないのならネット通販で買うしかないかな、と思っているところ。

その前に福岡に再出店したツクモに行って探したいと思っているのですが、福岡空港国際線ターミナルの近くとアクセスに難がある場所なのがネックでなかなか行けないでいます。

とは言え録画データ保存用HDDの空き容量が厳しくなっているので(去年500GB→1TBにしたのに…)さっさとセットアップして移行しないといけないのですが…

USB PD電源強制出力ケーブルを買ってみた

先日電子パーツショップに行った際にこんなものを見つけたので購入。

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USB Power Delivery(USB PD)対応の充電器から強制的に特定の電圧を出力させる事ができるケーブルです。

以前から「あるといいな」と思っていたものなのですが、やはりありましたね。

値段は990円でした。

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私が購入したのは12V出力のもの。

店頭にはそれ以外のUSB PD供給電圧である9V、15V、20V出力のケーブルもありました。

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パッケージ裏側には意味不明な英文があれこれ書かれていて怪しさ満点。

インターネット+時代って何だよ。

商品の説明の類は全くなく、自己責任臭がプンプンします。

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ケーブルの片方にはUSB Type-Cコネクター、もう片方には5521タイプ(外径5.5mm、内径2.1mm)のDCプラグが付いています。

USB Type-Cコネクターは一般のUSB Type-Cケーブルに付いているものよりも少し長く、ここに強制的に特定の電圧を出力させるための回路が入っていると思われます。

ケーブル長は約120cm。

DCプラグの極性について何も記載がないのですが、標準的な仕様である真ん中がプラス(centre positive)なので特記する必要はないとメーカー側が思っているからでしょうか。

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USB PD対応の充電器につなぐとこのように約12Vが出力されました。

そこで手持ちの電源電圧が12Vの機器をつないでみると、問題なく動作。

以前この過去エントリでUSBバスパワー(DC5V)を12Vに昇圧するケーブルについて書いていますが、このケーブルがそれと異なるのはUSB PDで必要な電圧を直接出力しているため昇圧することによる変換ロスがなく、出力可能な電流量は使用するUSB PD対応充電器に依存するため出力電力量が大きい充電器を使えばより大きな電流を要求する機器でも動作させることができること(最大3A、36W以上出力可能なUSB PD充電器が必要)。

というわけで電源供給が必要な3.5インチ外付けHDDをこのケーブル+20W出力のUSB PD充電器(12V1.66A、上の画像に写っているもの)の組み合わせで動かしてみることに。

すると動作し、CrystalDiskMarkを実行しHDDに負荷をかけても問題なし。

この時の供給電流量は0.7A程。

ちなみに上記のUSBバスパワー昇圧ケーブルでは動作しませんでした(電源は入るが、ドライブが認識されない)。

そこで調子に乗ってその外付けHDDをUSB PD(18W)対応のモバイルバッテリーで動作させてみることに。

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これまた動作し、CrystalDiskMarkを実行しても問題なし。

しかし負荷が大きいようで少し動作させただけでバッテリー残量インジケーターが1目盛り減ってしまいました(バッテリー容量は10000mAh/37Wh)。

そして今度は2年前に天神イオシス開店セールで購入した富士通WindowsタブレットにDCコネクター変換アダプターを介して上記の20W充電器を使い給電してみることに。

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これまたうまくいきました。

USB PD対応モバイルバッテリーでの給電は試していませんが、減っているバッテリーを充電するには十分ではないかも知れないが、バッテリー消費を遅らせる効果はありそうな気がします(今度試そう)。

このWindowsタブレット純正のACアダプターの仕様は12V3A(36W)なので、36W以上の出力を持つUSB PD充電器であればその代用になりそうです。

もちろん自己責任ですが…

 

このように電源供給能力が高く、USBバスパワー昇圧ケーブルよりも使い勝手のいいUSB PD電源強制出力ケーブルですが、一度モバイルバッテリーからの給電時に正常動作せず、5Vが出力された事がありました。

この時はケーブルを接続し直すことで12Vが出力されましたが、少々不安定な面があるようです。

そして強制的にUSB PD充電器から特定の電圧を出力するという仕組み上使用するUSB PD充電器が出力する電圧に対応している必要があるのもネック。

試しに12V出力に対応していないApple純正18W USB Type-C充電器(iPad Proに付属しているもの)を使ってみると、9Vが出力されました。

そもそもApple純正USB Type-C充電器は厳密にはUSB PD充電器ではないため、USB PDの規格にあるのに対応していない出力電圧があるのでこの使い方には向いていないのですが…

それ以前にUSB PDの仕組みをハックした明らかに規格を逸脱したものなので、使用すること自体が自己責任であることが最大の欠点。

とは言えこれを購入した時点でそんなことは承知済なので欠点でも何でもないですから、注意しながら「自己責任で」便利に使っていこうと思っています。

 

というわけでこのケーブル、もう1本買おうかと思っているところ。

そして富士通Windowsタブレットへ安定した給電を行える36W以上の出力に対応したUSB PD充電器、端的に言うとGaN(窒化ガリウム)採用の60W充電器も欲しいところです。