ようやく日本でもGPayがGoogle Walletになったが…

今年4月にようやく日本でもGoogle Pay(GPay)からGoogle Walletへのサービスブランドの変更、アプリの刷新が行われました。

Android Policeのこの記事によるとGoogle Walletへのブランド変更は日本が最後だったらしい…

日本は決済周りの仕様がガラパゴスなので、それへの対応に時間がかかったからでしょうね。

という事でGoogle Walletへの更新を待っていたら、なぜかGPayアプリの更新が。

しかしこの更新をインストールすると無事Walletに更新されました。

Google Walletのホーム画面。

登録されているカード一覧からコンタクトレスで利用できないカード(Revolutバーチャルカードとか)が消えてスッキリしましたし、GPayのそれは起動後しばらくすると「お店でスマートフォンを使って支払う」という表示が出て、Suicaなどの電子マネーを登録しろと促してくるのがウザかったのですが、それがなくなりUI面では好印象。

 

しかしそんな事よりも私が最も気になっていたのはGPayがWalletになった事により住信SBIネット銀行(住信SBI)のデビットカードを登録しMasterCard Contactlessで利用した際の諸問題に改善が見られたのか、という事なのですが、結論から言うと全く直っておらず残念。

この住信SBIデビットカード+GPayの諸問題、不具合については以前実カードをナンバーレスカードに切り替えた際のエントリに書いているのですが、

 

(1)GPayアプリに利用履歴が残らず、利用通知もない

(2)利用できない店舗がある

(3)時々利用できなくなる事がある

(4)Apple PayではMasterCard ContactlessだけでなくiDにも対応しているが、GPayでは前者のみの対応

 

これら全てがWalletでも発生してしまいます。

Walletアプリへの更新後最初の起動時に「お支払い用Google Play開発者サービスアプリを更新しろ」と言われたのですが(必要性が不明でこれまで更新していなかった)、「もしかしてこのせいかも…」と思い更新したものの効果がなかった…

 

まずは(1)

Walletを使い支払いをし(左画像:でもGPayロゴが出るのはなぜだ…)、その後利用履歴を確認しても(右画像)何も記録されていないとGPay時代と同じ挙動…

そして(2)は上記過去エントリではダイソーで発生すると書きましたが、その後

業務スーパー®(NFC Pay対応店舗)
紀伊國屋書店
東京靴流通センター
(東急)ハンズ
キャンドゥ

でも発生する事が判明し、それはWalletになっても変わらず。

有人レジだとレジ店員に余計な手間をかけさせてしまう事にもなりかねないので、初めて利用する店舗だと「またこの症状が出ると嫌だな」と思い実カードを使う事がしばしば。

(3)については上記過去エントリには書いていない、つまりその頃は出ていなかったのですが、最近(GPayだった頃から)いつもは問題なく利用できる店舗で突然決済に失敗するケースが出るようになりました。

発生する条件、傾向は全く不明でランダムに発生し、端末のロックを解除した後カードリーダーにかざすと決済できる場合もあるし、それでもダメな場合もあると訳が分かりません。

そしてその後しばらくして別の店舗で使うと今度は何の問題もなく決済できる…

こんなに動作が不安定だと安心して使えません(とか言いつつ使うのですが)。

最後に(4)はApple Payとは異なりGPay/Walletでは1つのカードに複数の決済手段を登録できないから、と思っていたのですが、VISA ContactlessとiDの両方をGPay/Walletで利用できるカードがあるらしいので(三井住友カード/Oliveだったっけ?)対応できない事はないはずなのですが…

 

結局のところ上記の問題点、不具合の原因は住信SBI、MasterCard側にあり、Google側ではどうにもならない、という事が分かっただけに終わりました。

Walletへの更新で上記の不具合が一つでも解消すれば、と思っていたのですが、期待して損した…

というわけで住信SBI及びMasterCardには早急にこの問題に対する対応をし、VISA Contactless同様の使い勝手にしていただきたいものですが(あとiDとの両対応も)、住信SBIデビットカードがGPayに対応してからもう1年近く経つのに何ら改善がなされないので(そもそも問題を認識していないフシがある)期待するだけムダだろうな、と思っています。

 

って言うかそもそも日本ではMasterCard Contactlessが冷遇されているからなぁ。

その例の一つ。

こういった事が住信SBIデビットカード絡みの問題の根底にあるんだろうな…

WX06クレードルを手に入れる

先日JRでいつものところにお出かけした際に新宮町のハードオフau/UQモバイルルーターWX06純正クレードルの中古(ジャンク扱い)を見つけたので購入。

550円でした。

WX06をクレードルに挿したところ。

WX06のクレードルは固定代替回線として利用する際に便利ですから、何となく欲しいと思っていたものなのでちょうど良かった。

本体をクリーニング後動作確認してみましたが、問題なく動作。

しかしクレードルに挿し、電源に接続された状態であっても本体にバッテリーが装着されていなければ動作しない、つまり電源に接続されている事が必須なのはいただけない。

固定回線代替目的で利用するのであればバッテリーは不要ですし、バッテリー劣化の原因ともなるのでクレードル接続状態であればバッテリーなしで動作するようにして欲しかった…

そして有線LANポート(GbE対応)は電源に接続された状態でなければ使用できず、これまたいただけません。

やはり据え置き利用するならCPE(モバイル回線利用据え置きルーター)を選ぶべき、という事でしょうか。

 

有線LANが利用でき、送受信性能を高めるための追加アンテナも装備されているので通信速度の向上が期待できそう、という事で久々にSIMを挿してスピードテストしてみる事に。

PCと有線LAN(GbE)で接続し、利用回線はpovo。

購入当時にスピードテストした際に比べ上り通信速度が大幅に向上しており、クレードルに搭載された追加アンテナの効果が出ているようです。

しかし比較のため改めてクレードルを使わずUSB接続でスピードテストしてみると、それ程変わらない結果に…

この程度の通信速度では接続方法の違い(GbE vs USB 2.0)が結果を左右するとは思えませんから、追加アンテナは電波状況が悪いところでその効果を最大限に発揮するものであり、電波状況が良いところではそれ程効果を実感できないのかも知れません。

 

WX06の接続モードの違いで通信速度がどれ程異なるか気になっていたので、ついでにテストしてみました。

いずれもクレードルを使いPCとGbEで接続し、利用回線はUQ mobile

WiMAX2+(TDD-LTE Band 41)とau LTE(FDD-LTE)両方を利用するHS+Aモード。

WiMAX2+のみを利用するHSモード。

HS+Aモードに比べ大幅に通信速度が低下しています。

povoやUQ mobileでの利用であればどちらでも料金は変わらないので、素直にHS+Aモードを使えばいい事を再確認できました。

それにしてもHS+Aモード時に接続している周波数バンドが何なのかが気になります。

Band 18/26だけではこれ程の通信速度は出ませんし、Band 1としては上り通信速度が高速(逆に下りは遅い)な上にWX06が対応していない可能性もあるので、キャリアアグリゲーション(CA)していると思われますが、au回線で18/26+41というCAの組み合わせはないはずですし、そもそもWX06が対応している周波数バンドについての情報が開示されていないため、結局のところ確認する術はありませんが…

 

上に書いた通り据え置き利用であればやはりCPEの方がいいので、以前から探しているNEC製WiMAX2+サービス向けCPEWiMAX HOME 01の中古を見つけたいところです。

政府やメディアの過度な「マスク外せ」に違和感

3/13から「マスクの着用は個人の判断に任せる」事になったことをメディアがしつこく報道していましたが

そもそも日本ではコロナ禍初期から一貫してマスク着用が義務化されたりといった事はなく、あくまで「マスク着用は個人の判断に任せる」という形、つまりマスクを着用したくなければしなくても何の問題もなく、海外の多くの国のように違反すると罰金、といった事も当然なかった。

それなのになぜか政府やメディアが「今後マスクの着用は個人の判断に任せられます」と声高に叫び、国民に「さっさとマスクを外せ」と圧力をかけている事に強い違和感を感じます。

今年開かれる(岸田の自己満で)開催地が広島となったG7サミットの際に国民がマスクを着用していると「未だにコロナ対策を続けている遅れた国」と海外のメディアから見られかねず、それを岸田が嫌ったからとか言われていますが…

 

そういう事もあってかマスゴミは「マスク外せ」という洗脳に必死。

マスク着用が個人の判断に任せられるようになる前後の電車通勤客のマスク着用率を比較し、ほとんど変わっていない(のはけしからん)とかやってみたり…

県知事がマスクを外して登庁するというパフォーマンスをやってみたり…

その中でも小学校の卒業生にこんな事を言わせるこのやり口は本当汚い。

 

そもそも感染対策の緩和、という観点からすればマスク着用ルールの緩和だけではなくカウンター等に設置されている透明パーティションや建物の入口に置かれている手指消毒薬といったものの撤去も進めないといけないはずなのに、そういった動きはなくマスクだけが問題視される事にも違和感が。

マスクを外せと言うのなら出演者同士を仕切るその透明パーティションを外せマスゴミ

 

上記の通り「コロナ禍の中でも日本ではマスクを着用するか否かは個人判断」だったのですからマスクを外したいと思っていたのなら外せばよかったのに、ルールが緩和されたからとマスクを外し始めるバカが多い事にも呆れます。

上記の通り日本ではマスク着用が義務化された事など一瞬たりともなく、マスクを外したいと思えば外す事ができたのですから他人の目など気にせず素直にマスクを外せばよかったのにそうはせず、政府のお墨付きが出たから外すとか自分の頭で物事を考えた上で判断し行動できない自主性ゼロの幼稚なバカの多さに驚き呆れてしまいます。

そういう私はワクチン接種後は屋外ではマスクを外す事が多くなりましたが、それは自分の頭で物事を考えた上で決めた事、つまり「自主的な判断」による行動であり、それができるのが本当の「大人」というものだと思うのですが…

とは言え今は花粉のせいで常時マスク着用ですが、花粉の季節が終われば上記の対応に戻すつもりですし、今後新規感染者数が順当に減少し、新たな感染拡大が起きなければ夏頃には相手側がマスク着用を求める場合以外は常時外す、という対応にするつもりでいます。

そしてコロナ禍のマスク生活で分かったのが「冬にマスクを着用していた事で風邪などで体調を崩す事が減った」つまりマスクの感染症予防効果。

ですからコロナ禍が終わっても冬はマスクを着用するようにしようかとも思っています。

 

最後に今回のマスク着用の個人判断化絡みのゴタゴタ、改めて日本人の他人と同じである事が是であるという横並び志向、自分の頭で物事を考えた上で判断し行動できない自主性のなさ、幼稚さを改めて実感させられる出来事でした。

また保有SIMの見直しをしたくなった

昨年保有するモバイル回線の整理、見直しをした際に「これでしばらくは安泰」と書いたのですが、それからまだ半年も経っていないのにまた保有SIMの見直しをしようかと思うようになってしまいました。

きっかけはmineoが通信速度が32kbps(昔のアナログダイヤルアップ並だ)に制限される代わりに月253円という激安料金で利用できる新プラン、マイそく スーパーライトを発表した事。

 

mineoから月額250円の新料金「マイそく スーパーライト」発表、通話メインやバックアップ回線に - ケータイ Watch

 

mineoは3キャリア対応、つまり提供するMVNOが少ない上に料金が割高な事が多いSoftBank回線でも同料金で利用できる、という事で「SoftBank回線を格安で持つのにいいかも」と思ったのです。

そこでマイそくスーパーライトSoftBank回線を新規契約しようか、と思ったのですが、そうすると回線/SIMの数がムダに増えてしまう事に気づきました。

現在の私の手持ちモバイル回線/SIMはドコモ系がOCN音声、IIJmio音声、同データeSIM(データゼロプラン)の3回線、au系がUQ mobile音声、povo 2.0の2回線で計5回線。

そしてOCNをメイン音声回線(プライベート用)、IIJmio音声回線をサブ音声回線(番号公開用)、UQ mobileをメインデータ回線という使い分けをしていて、UQIIJmioのSIMをメイン端末であるOnePlus 5Tに挿し、OCNのSIMを決済サービス用端末であるAQUOS sense3に挿して運用していますが、よく考えてみると保有回線の中で一番料金が高い(1630円)UQ mobileのSIMをほぼデータ専用回線としてしか使っていないのがムダですし、音声回線を扱う端末は一つにまとめた方がいいかな、とも思うようになりました。

こういった事を鑑み、考えた回線見直しプランが…

 

1:OCN回線をUQ mobileMNP

2:(今持っている)UQ mobile回線をmineoマイそくスーパーライト(SoftBank回線)にMNP

 

1によりメインとサブの音声回線を一つの端末(OnePlus 5T)で扱えるようになり、UQ mobile回線をほぼデータ専用回線として使うといったムダはなくなりますし、メイン音声回線にかかってきた電話を受けそこねるケースが減る、というメリットも。

そして2についてはMNPではなく旧UQ mobile回線を解約してマイそくスーパーライトを新規契約する形にしても特に問題ないですし、その方が手間もコストもかからないのですが、このUQ mobile回線は20年以上に渡りMNPを繰り返して維持している回線なので(MNPした回数を数えると何と7回!!)解約してしまうのはもったいないと感じてしまいますし、090番号なので維持する方がいいかな、と思っているのでMNPする方向で考えています。

長期保有していて、以前はこの番号を外部公開用番号として使っていたからか最近この番号に宅配便不在通知を装う詐欺SMSが届くようになったので解約した方がいいかな、とも思っているのですが…

 

しかし上記の見直しを実行すると決済サービス用端末に挿すSIMがなくなる、という問題が発生するのですが、それにはpovo 2.0のSIMを充てればいいかな、と思っているところ。

povo 2.0はデータトッピングを追加しない状態では通信速度が128kbpsに制限されますが、決済サービスの利用だけであれば問題なさそう、とOCN回線のデータ設定を低速モードに変更して実用になるかテスト中。

もしくは決済サービス用端末を1年程前に楽天モバイルからもらったものの未だに未開封のRakuten Hand(4G)に変更してもいいかな、とも思っていますが、そうなると挿す(?)eSIMが問題になるんだよな…

 

とは言え別に急いでいるわけではないので、もう少し検討してから実際に手持ち回線の見直しをするかどうかを決めようと思っています。

100均のキャッシュレス決済対応について(2023年春)

昨年秋に100均ショップのキャッシュレス決済対応状況についてエントリしましたが

 

100均のキャッシュレス決済対応について(2022年秋)

 

最近になってセリアとキャンドゥのキャッシュレス決済周りに変化があったので改めてエントリする事に。

当初は上記過去エントリに追記する形にするつもりだったのですが…

 

まずはセリアから。

上記過去エントリでは「キャッシュレス決済対応フルセルフレジでQRコード決済は利用できない」と書きましたが、10日程前にQRコード決済対応になっているのを発見。

PayどんとかララPayとか見た事も聞いた事もない謎のマイナーPayが利用できる一方楽天Payは利用できないというチグハグさも。

同じ楽天繋がりであるEdyは利用できるのに…

とは言え楽天Pay以外の主要Payは利用可能なのでそれ程問題ないと思われます。

楽天Payと中華系Pay(WeChat Pay,AliPay)以外のほぼ全てのキャッシュレス決済に対応するセリアのフルセルフレジは100均のみならず小売業界全体を見ても最強のキャッシュレス決済対応、と言っても過言ではないでしょうね。

 

次にキャンドゥ。

上記過去エントリに「決済周りの仕様がイオン化している店舗が出てきたが、本家イオンとは異なりNFC Payは利用できない」と書きましたが、実はNFC Pay対応していたのです。

最近になってようやく新天町地下にあるキャンドゥがキャッシュレス決済対応、つまりイオン化したのですが、それについてツイートしたらとあるフォロワー氏から「導入されている決済端末の仕様的にNFC Payが利用できるはずですし、実際に利用できた」という情報が入りました。

店舗に導入されている決済端末の情報だけでそのような事が分かってしまうキャッシュレス決済マニヤの知識、情報力には驚かされます。

というわけで新天町地下のキャンドゥで試してみると…

この通り利用できました。

NFC PAYMENT売上票」と印字されている事がNFC Pay利用の証。

しかし住信SBIデビットカードのGPay MasterCard Contactlessが利用できないのがいただけません(仕方なく実カードで決済)。

本家イオンでは問題なく利用できるのですが…

このキャンドゥでのNFC Payの利用、少々トリッキーで、それ故知っておくべき事があります。

まずレジ店員には「カード払い」である事を伝えます。

そしてレジ店員がカード払いとして決済端末を操作するとNFC Payの待ち受け状態(業界用語では「三点待ち」と呼ばれる)になるので、決済端末のFelica/NFC読み取り部をこちらに向けてもらいカード/スマホをタッチすればOKです。

私が利用した際は店員も分かっているようで特に問題なくNFC Payで支払いできましたが、店員によってはNFC Payについて理解しておらず揉める可能性もあります。

そもそも店内にある利用可能なキャッシュレス決済についての掲示NFC Pay対応とは書かれていない(だから私も利用できないと思っていた)、つまり「隠れ対応」とも言える状態なのでそういう対応になっても仕方ないとも言えますが、そもそもNFC Pay対応しているのにその旨を掲示していないのはなぜなんでしょうか。

イオン系なので、WAONを使って欲しいから?

日本でNFC Payの普及が始まった頃はこの手の対応をする店舗が多かったのですが、普及が進むにつれそういった事もなくなってきているのに未だにこのような「嫌がらせ」とも言える時代錯誤な対応をしている事に呆れてしまいます。

 

キャンドゥが(隠れ)NFC Pay対応した事で4大100均チェーンの中でNFC Pay非対応なのはワッツだけに。

しかしセリアはフルセルフレジのキャッシュレス決済対応は「小売業界最強」と言える程優れているものの有人レジがキャッシュレス決済に対応する店舗が少ないですし、キャンドゥはまだ決済周りの仕様がイオン化した店舗が少なく、NFC Payが隠れ対応なところがネックですから、ワッツとセリア、キャンドゥ間の差が小さくはなったもののこれにより100均ショップのキャッシュレス決済対応度の順位が変わる程ではないかなぁ、というのが個人的な意見ですね。

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(11):充電専用USB Type-Cケーブル

久々の「100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ」ネタです。

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ過去エントリ一覧

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(1):USB Type-Cケーブル
100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(2):二股microUSB充電ケーブル

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(3):microUSB→USB Type-C変換アダプター2種

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(4):324円5V2.4A出力USB充電アダプター

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(5):microUSB/Lightning両用ケーブル

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(6):648円防滴仕様Bluetoothスピーカー(修正、追記あり)

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(7):USB Type-C→microUSB変換アダプター

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(8):550円Bluetoothスピーカー

激安フルワイヤレスイヤホン2機種を比較してみた

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(9):770円USB PD対応充電器

新型ダイソー1100円フルワイヤレスイヤホンを買ってしまう

100円(税別)ショップで買えるモバイルグッズ(10):microSDカード専用メモリーカードケース2種

先日とあるセリアで「充電専用の両端USB Type-Cケーブル」を見つけました。

両端オスコネクターになっている通常のケーブル(左)と片側がメスコネクターになっている延長ケーブル(右)の2種があります。

後者は本来USB Type-Cの規格上存在してはならないものですが…

長さは1mで、カラバリは白と黒の2種。

充電専用(=データ通信できない)なのでパッケージにUSBの規格についての記載はなし。

実は以前同じ仕様のケーブルがこれまたセリアで売られていたのですが(延長ケーブルもあった)、それは70cmというあまり見かけない中途半端な長さだったものの、今回見つけたものは1mと旧製品よりも30cm、40%程長くなっています。

ロシアによるウクライナ侵略などの要因であらゆる物の値段が上がる中での再登場なので旧製品よりもケーブル長が短くなっていてもおかしくないのですが、逆に長くなっているのですから驚きです。

USB Type-Cを採用する製品が増え、一般的になった事でコネクターのコストが下がり、その分ケーブルを長くする事ができたのでしょうか。

この充電専用USB Type-Cケーブル、珍しいですし利用価値のあるものなので追加購入したいと思っていたのですが、いつの間にやらセリアの店頭から姿を消し、ディスコンになったのか、と再入手を諦めていたところに今回長くなった新仕様のものを発見、というわけで当然複数本購入しました。

旧製品同様またディスコンになりかねませんし。

 

このケーブル、充電専用でありながらUSB PD(Power Delivery)対応という謎仕様。

USB PDはPDによる給電を開始する前に給電側と受電側でPD対応か否か、PD対応であれば対応電圧は何かといった情報をやり取りしネゴシエーションする必要があるのですが、データ通信ができない充電用ケーブルであれば当然そんな事はできないため、PD対応というのは有り得ないはず。

しかし実際にはこの通り、USB PD 65W出力に対応する充電器がUSB PD対応モバイルバッテリーに対し12Vを出力しています。

データ通信できない(実際に試して確認済)ケーブルでなぜこんな事ができるのか本当謎ですし、ケーブル長70cmの旧製品とUSB Type-C→microUSB変換アダプターを使った際の挙動が異なるのも気になりますから、内部配線、ピンアサインを知りたいですね。

ちなみにeMarkerは搭載されていないため(110円ですから無理もない)USB PD出力は最大60W(20V3A)までの対応となります。

とは言えUSB PD対応と謳っていないUSB Type-Cケーブルであっても60Wまでは対応していますが(もちろんそのようなケーブルを15W(5V3A)以上の出力で使うのは自己責任行為…)。

 

上に「充電専用USB Type-Cケーブルには利用価値がある」と書きましたが、それは今後空港などの公共エリアにあるスマホ充電スポットのUSBポートがUSB Type-Cに変わっていく可能性が高く、そうなった際に役立つから。

以前(2017年)の公衆USB充電スポットについてのエントリに「公衆USB充電スポットではUSBポート経由でスマホ内のデータを抜き取られたり、マルウェアを仕込まれたりする危険性がある」と書いたのですが、その対策の一つが充電専用ケーブルの利用。

しかしこれまでUSB Type-Cの充電専用ケーブルはなかったため、USB Type-Cポートを採用した機器への充電でも充電専用microUSBケーブル+変換アダプターを使う必要があり、充電速度が遅くなってしまうなどのデメリットがありますが、USB Type-C出力ポートとUSB Type-Cの充電専用ケーブルを使えばそういった事もなく、より高速に充電できる可能性が高いですからね。

とは言え今のところUSB Type-Cポートがある公衆USB充電スポットは見かけませんが…

 

最後に余談ですが「eMarkerを搭載し、100W(20V5A)まで対応したUSB Type-Cケーブル」も100均で手に入るようになりました。

ただし110円ではなく330円となりますが…

ダイソーダイソーの3COINSをパクったにインスパイアされた店舗業態であるThreepyで販売されています。

ちなみに前者では黒、後者では白のケーブルが売られており(パッケージも両者で異なる)、よってこれはThreepyで購入したものとなります。

って言うかケーブルの色で販路、と言うか売り場を分ける意味が分からない…

しかし手元に100W出力対応の充電器や60Wを超える電力を要求する機器はないので、現状ではeMarker搭載というメリットを生かせないのがあれですが。

メインブラウザを(再び)Waterfoxに乗り換え

4年と少し前(2018年10月)にFirefoxのレガシーアドオン非対応化によりメインブラウザを「今後もレガシーアドオンをサポート続ける事を謳う」Firefox互換ブラウザWaterfoxに乗り換えたのですが

 

ブラウザ環境をあれこれ見直し

今回メインブラウザを乗り換える事に。

本エントリのタイトルに(再び)とあるのは一体… と思うかも知れませんが、これにはちゃんと理由があります。

2019年に現行Firefoxをベースとした新しいWaterfoxが「Waterfox Current」という名称でベータ版的な扱いで登場し、それによりそれまでの(レガシーアドオンをサポートするFirefox 56.xベースの)Waterfoxは「Waterfox Classic」という名称に変わりました。

そしてその約1年後Waterfox Currentが正式版になり、名称からCurrentが取れ「Waterfox」になると同時にWaterfox Classicが今後脆弱性に対する対応など必要最低限のアップデートのみが提供される体制となり、配布先がWaterfox公式サイトからGitHubに変更に。

要するにこれまで私が使っていたのはWaterfox Classicで、それから現行Waterfox(旧Waterfox Current)に乗り換えた、というわけです。

 

なぜ今回新旧Waterfoxの乗り換えをしたかというと…

理由その1:動作が重い

上記過去エントリに書いた通りWaterfox(Classic)に乗り換えた当初は高速に動作すると喜んでいたのですが、それから4年余りの年月が経ちWebページの更なる高度化、モダンブラウザ(現行FirefoxChromeなど)への最適化などにより動作が非常に緩慢になるように。

特にサイトに埋め込まれたYouTube動画をアドブロックで非表示にすると動作が極端に重くなり、これがメインPCの延命アップグレード前にやたらとスクリプトエラーが出ていた原因である事が判明。

しかし同じアドブロック設定をしたFirefoxやChome系ブラウザではそんな事は起きずスムーズにページが開く、つまり原因はWaterfox Classicにあり、これを解決するにはブラウザを乗り換えるしかない、という事になります。

これに関してはScrapbookアドオンを正常動作させるためにマルチプロセス動作を無効にしているのが原因かも知れませんが…

理由その2:動作がおかしい

動作が重いだけでなくブラウザの様々な動作がおかしくなる事も多発。

ページが正しく表示されない、サイトの様々な機能が正常動作しない、アドオンが正常動作しないといった事が多発し、使っていてストレスが溜まってくるように。

もちろんこういった症状はWaterfox Classic以外のブラウザでは出ないので、これまた解決にはブラウザを乗り換えるしかありません。

理由その3:セキュリティーと今後のサポート体制

Waterfox Classic公式サイトのトップに「多くの脆弱性が未修正で残っているので利用は自己判断で」と書かれている通り(Firefox 56.xベースであるが故の)未修正の脆弱性が存在しているためセキュリティー的に劣りますし、更新のペースも遅くなりました。

実際2023年2月上旬時点でWaterfox Classicの最新版は昨年11月リリースと2ヶ月以上も間が空いていますし。

そして完全に現行FirefoxベースのWaterfoxがメインとなったこともあり今後いつまでWaterfox Classicの提供が続くのかも懸念材料。

アドオンもWaterfox Classic非対応になったり、インストールはできても動作しなくなったものも多いですし。

理由その4:レガシーアドオンへの依存度の低下

私が以前Waterfox(Classic)に乗り換えたのはレガシーアドオンサポートが必須だったからなのですが、かつてFirefox Quantumと呼ばれていた現行Firefoxの登場から5年以上が経過しアドオンがバージョンアップで現行Firefoxに対応するようになったり、代替アドオンが登場したり、環境の変化で不要になったりした事でレガシーアドオンへの依存度が下がりました。

何と言ってもTab Mix Plusが(暫定)対応したのが大きいですね。

公式アドオン配布ページではなくGitHubからXPIファイルをダウンロードする必要があったり(故にセキュリティー警告が出る事がある)、下準備として別途userChromeJSスクリプトをインストールする必要があったりと少々手間がかかりますが、Firefoxのレガシーアドオン切り捨て時に「使えなくなると困るアドオン」のトップに挙げられる事も多かったアドオンですから、それだけの価値はあります。

そしてこれまた私にとって必須のレガシーアドオンScrapbookも代替アドオンが登場。

しかしこれまたアドオンをインストールしただけでは動かず、別途下準備が必要ですし、そもそもScrapbookをほとんど使わなくなったのでインストールせず、ScrapbookはWaterfox Classicで利用する事にしました。

個人的にはMenu Wizardが非対応なのが残念なのですが、これはuserChrome.cssファイルの編集で何とかなるらしいのでいずれチャレンジしてみようかと思っています。

 

とこういった理由でメインブラウザを現行Waterfox(旧Current)へ変更したわけですが、当初はFirefox ESR(Extended Support Release)への乗り換え(出戻り)を検討していました。

上記の通りScrapbookを利用するためにWaterfox Classicを残す必要があるため、そこに現行Waterfoxをインストールすると両者が競合しトラブルになるのでは、と思ったからです。

そこで試してみる事に。

するとインストール先、プロファイルがWaterfox Classicとは別になるため問題なく新旧2つのWaterfoxを両立させる事ができ、これで現行Waterfoxへの乗り換えを決定。

ところがセットアップして使い始めたらトラブルに気づきました。

私が大嫌いな日本のWebサイトに多い無意味に分割されたページを連続読み込みしてくれる私にとって必須のアドオン、uAutoPagerizeが正常動作しないのです。

アドオンの再インストール、旧バージョンへのバージョンダウン、Waterfoxのリフレッシュ、再インストールなどあれこれやってみても直らない。

その一環でプロファイルフォルダを削除したら起動しなくなるし…

もちろんFirefox ESRでは問題なく動作します。

最終的にプロファイル管理モード(コマンドラインオプション -pを付ける)で起動し、プロファイルを新規作成した後そのプロファイルで再セットアップしたら直りました。

結局原因は不明…

 

今回乗り換えた現行Waterfox、上記のようなWaterfox Classicで悩まされたトラブルは皆無ですし、マルチプロセス動作の恩恵か動作も高速。

タスクマネージャで見るとここでは14個のWaterfoxのプロセスが動いています。

プロセス数はこの時開いていたタブと同数だったので、恐らくタブ毎にプロセスが立ち上がる仕様のようです(搭載CPUのコア/スレッド数は関係ない)。

そしてタブバーをブックマークツールバーの下に表示したりといった痒いところに手が届くような設定項目があったりとFirefoxよりも使い勝手に勝ります。

タブバーをブックマークツールバーの下に表示するのはFirefoxでもuserChrome.cssに必要な記述を追加する事で可能ですが、標準でできるに越した事はないですからね。

あと現行版Firefoxベースのブラウザで不満だったタブの高さが高すぎる(太すぎる)問題もprefs.jsファイルの編集でほぼ気にならない程度にできましたし、まだ解決していない問題、不満点はいくつかありますがこれまで使っていたWaterfox Classicとそれ程変わらない使い勝手の環境になりました。

 

今回現行Waterfoxへのメインブラウザの乗り換え、そしてそれに伴うセットアップをしているとFirefox系ブラウザのカスタマイズ性の高さを再認識。

「~をこうしたい」と思って調べてみると大抵その方法が見つかりますから、現行WaterfoxだけでなくFirefox ESRもWaterfox Classicとほぼ同じ使い勝手にできましたし。

そういったところが私が20年近くにも渡ってFirefox系のブラウザをメインブラウザとして利用してきた最大の理由ですし、今後も利用し続けるのは間違いないでしょうね。

 

最後に余談ですが、FirefoxアドオンをフルサポートするAndroid向けブラウザってないのかな…